もし、嫌なことがあって
少し引きずって入るなぁと
感じたとき・・・
「忘れようとしても、思い出せないのだ」
そう考えてみませんか?
私たちは、嫌なことがあった後、
それを徐々に忘れることが出来るのです。
が、しかし、
折に触れ、何かのきっかけで
ついつい、“思い出して”嫌な気分に
なる事があります。
そして、私たちは経験的に
「嫌なことは忘れてしまっておかないと
思い出して、また、嫌な想いをする」
このことを知っています。
だから、出来るだけ早く、そのことを
「忘れよう、忘れよう・・・」
そう『強く』思って実践してしまいます。
ここで、もしかすると
私たちは、大きなミスを犯しているかもしれません。
私たちが「忘れる」を実践するとき、
何を「忘れる」のか、
つまり、「忘れる対象」を認識する必要があります。
具体的に、わざわざ『忘れたいもの』を
思い出して、その上で、忘れようとする訳です。
本来、私たちは、放っておけば
何かにつけて、徐々に忘れることが出来る
にもかかわらず、なのです。
そして、あまり意識をしなければ
覚えなくてはならないことさえ
忘れてしまうにもかかわらず。なのです。
それなのに、わざわざ
忘れたいはずのものを
「忘れよう、忘れよう・・・」と
まずは、『強く』意識してしまっているのです。
これでは、
「忘れようとして、覚えようとしている」
です。
いかがですか?
どんな経験がありますか?
私たちは、
動物の本能として、
避けるべきもの(本来は、身の危険など)に
素早く反応するために
その避けるべきものに、注意を向け、
意識するように出来ています。
だからといって、
もしも、あなたが感じている
忘れてもかまわない「嫌なこと」は、
本来であれば、自然に忘れてしまうはずのものです。
そんな「嫌なこと」をわざわざ
意識して、覚えようとする必要はないですよね。
ですから、そんな「嫌なこと」は
「忘れようとしても、思い出せないのだ」
こんな風に、わざわざ意識して
思い出すよりは、
“嫌だと思っていたこと”が
そこにあるんだなぁ。と
自然に、見送る、受け流すことが
出来始めたらどうでしょう?
「忘れようとしても、思い出せない」
言い換えれば、
「忘れようとしても、印象にないのだ」
印象にないようになれば、
私たちを「嫌な感じ」で
苦しめることもありませんよね。
「忘れようとしても、思い出せないのだ」
は、ご存じの通り、漫画家 赤塚不二夫先生の
天才バカボンのパパの名フレーズの一つです。
天才は、ものの見方が
大きくて、しかも本質を捕らえている。
そんなことを思い知るフレーズの一つです。
一見、社会の枠組みの中では
変わり者に見える、バカボンのパパも
私たちの心の仕組み、
悩みが長続きする仕組みを
本当は、知っていた
もしくは
本当は、伝えたがっていた
そんな風に考えると
私たちの周りは沢山の気づきの
きっかけにあふれている
そう思えませんか。
明日は月曜日、もしかすると
「忘れたい嫌なこと」が起こるかもしれません。
もし起こったら、
そのことと一旦しっかり向き合って
そして
「忘れようとしても、思い出せないのだ」
このアイディアで、
あなたの中から、その「嫌なこと」には
そっと、消えて(消化されて)いってもらいましょうね。
そして、あなたの心と身体、思考が
嫌なことを意識することに、浪費されることなく
あなたのやりたいことに注力できるように
意識して活用していきましょうか。
では。
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自分相談室“目黒” 毎週
中目黒住区センターで実施中
無料コーチングでサポートさせていただきます。
いつもありがとうございます。
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稗島 正樹 まさき@活き生きトレーナー
NLPトレーナー
国際ニューロセマンティック協会認定メタ・コーチ
コミュニケーションプロセスイノベーター