「私と仕事とどっちが大事なの？」
このセリフ、人生の中で
一度や二度いったり言われたり
したことがあるかもしれません。
時々ブログテーマでも上がってくるような
内容です。
表現は女性からの表現になっていますが
こんな気持ちを持つのは
男女に関わらないでしょうし
あるいは、親子の関係でもあるのかもしれません。
「私と仕事とどっちが大事なの？」
もちろん、”両方大事”、と言うことになるはずです。
確かに限度や状況にもよりますが、
「仕事を全くしないで、
ただ“私”を大切にしてくれる人だったとしても
その人とおつきあいしたいですか？」
と言うことになります。
この場合、“私”は
仕事（をすること）が大切な事を変わらない
前提として問いかけているようです。
一方、問われている方は
相手（“私”さん）のことを大切にすることを
前提として話をしている場合があります。
つまり、問われた側は、
相手（“私”さん）を大切にしたいからこそ
仕事を蔑ろに出来ない、将来のことも考えて。。。
どうも、この議論、問う側と問われる側で
前提としていることが
かみ合っていない場合が多そうです。
恋人であったり、パートナーであったり
また、親子であったとしても
相手のことは大切だし
その生活を支える仕事もまた大切
私たちはときとして、
自分の目の前の状況に不満を覚えたとき
その食い違いが起こっていることに
気付かないで相手に伝えてしまいます。
それが、責めるような口調であればあるほど
聴く側は、自分を正当化することになります。
その結果、相手との食い違い部分そのものが
議論の題材になってしまうのです。
一歩引いて、冷静に
“私”は「私と仕事とどっちが大事なの？」で
何を伝えたかったのでしょうか？
相手に、何をして欲しかったのでしょうか？
・・・前提の違いで言い争いたかった訳では
ないですよね。
もしかすると、
“私”と過ごす時間をもっと取って欲しいとか
もっと話を聞いて欲しいとか
本当に“私”のことを考えているのか不安だとか
・・・他にもあるかもしれませんが
こんな事を相手に分かって欲しかったとすれば、
「私と仕事とどっちが大事なの？」
で相手に詰め寄るのはちょっと得策ではないかもしれません。
ちょっと工夫して・・・
「時々思うのよね、
あなたが「私とよりも仕事の方が大切だったらどうしようって」」
率直に“私”が不安に思っていること
伝える言い方の一つです。
そして、これ自体は、
あなたの中で思ったことを
伝えているに過ぎないので
相手は反論しにくいですし
あなた自身も、自分の思いを
自分に向けながら言えるので、
少しは言いやすいかもしれません。
どんな言葉も、それがあなたの思った通りに
伝わる訳ではありません。
「少しは察してもらう」これもまた
相手のやりとりの醍醐味かもしれません。
ただ、本当に伝えたいこと
ただ、本当に受け取って欲しいこと
が相手に届いていなかったとしたら
そのことに気付いて、
やり方を変えるのは
良いことです。
そのために、自分の思いを伝えるやり方
一つは、相手を信じて
率直に「私が感じていること」を伝えてみる。
相手を責めるのではなく
私がこんな風に受け取っている、感じている
を伝えること。
一つ自分のやり方として手元に置いておくだけでも
相手との関係性のつなぎ方は
きっと変わるに違いありません。
そう思います。
「私と仕事とどっちが大事なの？」
・・・その思いを伝えるとき、
相手にはどんな風にして欲しいか
伝えてみましょうか
そう、相手に素直になる前に
もしかすると、まず、自分に素直になること
そうかもしれません。
では。
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いつもありがとうございます。
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稗島 正樹 まさき＠活き生きトレーナー
ＮＬＰトレーナー
国際ニューロセマンティック協会認定メタ・コーチ
コミュニケーションプロセスイノベーター