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昨日の出来事です。

うちの奥さんと武蔵小山の商店街を
歩いていたときのことです。

途中にある八百屋で
僕は、大根を見つけました。
値段も手頃なのもあって
奥さんに

「大根買わない?」と聞いてみました。

すると彼女はちょっと考え込んで
「冷蔵庫にどうやってしまおうかな~・・・
 あれをこっちにやって・・・
 それで・・・」
と小さく独り言。

結果、「冷蔵庫に入らないから、無理っぽいね」と
結論。

「そうだね~、大根あったら、
 葉っぱの炒め物もおいしいし、おろしにしても、
 煮ても良いかなって思ったんだ」
とあっさり却下に同意。
(だれですか、「弱いって」言ってるの?)

僕自身は、ちょっと思いついただけだったので
別にこだわりも執着もなかったのですが

ここに、コミュニケーションの違いに気付いて
良いコミュニケーションに活かすヒントがあります。

うちの奥さんは、
「大根を買う」から
どうやって、料理しようか?
どうやって、冷蔵庫にしまおうか?
どうやって・・・

大根を扱うための
 「どのように(=How)」を発想しています。

一方、僕は
「大根を買う」から
炒め物いいね
おろしもいいね
煮物だっていいね

大根を扱う
 「なにをするために(≒Why、for what)」を発想しています。

ここに物事を発想するクセに
違いを見つけることができます。

うちの奥さんは、「どのように」
つまり、何かの手順が明らかになると、
行動を始めることができたり、
買う物を選択することができる傾向があります。

一方僕は、「なにをする(なにができる)」
つまり、可能性や選択肢が見つかった時点で
行動を始めたり、
買う物を選択することができます。

これを、メタ・プログラムといいます。
私たちが、どんな風に
物事を見たり、聴いたり、捕らえたりするかの
クセです。

そして、今例に出したのはその一例で
物事選択するときに見られるメタ・プログラムの
一例です。

このメタ・プログラムは、
申し上げた通り「クセ」なので、
意識しないまま使われていることがほとんどです。
さらに、そのクセは互いに気付かないまま
会話されているのです。

ご夫婦や恋人、友人同士で
何かを決定するときに、どうも話が
かみ合わないことに気付いたら
とらえ方のクセが違ってないかに
気付くことは役に立ちそうです。

ちなみに、このメタプログラムは
多いところで60種類あるとも言われています。
また、頻繁に使う部分で言うと14程度が
りかいできると、コミュニケーションの質が
さらに上げることができます。

今日は、うちの夫婦の会話から
「行動を選択する理由」として
・どのように を考えやすいか
・どんなこと、なにをするために を考えやすいか
の1種類のメタ・プログラムをご紹介しました。

同じ選択を考えてるのに、一見同じように
考えているようであっても
内面では、違うプロセスが起こっているのかもしれません。

時には、相手が選択を迷っていたとしたら
「“どのように”について迷っているのか
   “どんなことができるか、
   なにをするためなのか”に迷っているのか」
聴いてみるのも良いかもしれません。

全く違う視点での気づきが得られるでしょう。

ちなみに、
前者(うちの奥さん)は、プロセスタイプ
物事の手順が分かると選択しやすく
物事の手順、ルールを守ることをよしします

一方後者(僕)は、オプションタイプ
物事の可能性、選択肢が見つかると選択しやすく
型破りなこと、新しいやり方をよしとします

このことに気付かずに
同じテーマで議論すれば、
ほぼ反対の考え方のクセなので
衝突することも少なくないはずです。

なにしろ、大根を買うのに
かたや「どうやって・・・」と考えて
悩んでいるのに対して
かたや「完成品の例を沢山、いわば広げて散らかしている」
のですから・・・。

さて、こんな場合はどうすればいいのか。

まず、このメタ・プログラムのタイプは
人によって固定しないと言うこと。

直面している内容や、状況によって
変わると言うこと。

たとえば、僕自身が、いくら沢山の可能性を
広げるのが好きだとはいえ、
初めての体験、実習、の時には、
どんな風に進めるのかが気になります。
・・・前回のオーストラリアでのコーチングトレーニングでの
   初日や二日目くらいは正にこの状態です。

オプションタイプがオプションタイプで
あり続ける訳ではなく
プロセスタイプもプロセスタイプで
あり続ける訳ではないのです。

そして、次に、クセですから
使っていなかった、反対のタイプのプログラムは
あなたの、「秘めたる可能性」であるということ

オプションタイプの僕にとって
沢山の可能性の、それぞれのプロセスが
分かれば、

難易度や得意苦手、今の状況に合う合わないという
優先順位付けの視点が手に入るかもしれません。

また一方で、プロセスタイプの奥さんには
得意な「どのように」を探求するなかに

「どのように、大根を使った料理のレパートリーを
   見つけようか?」
(沢山の可能性を見つける手順を探ってもらう)

そのことで、得意なプロセスタイプのやり方を
たどりながら、オプションタイプで手に入れる情報に
同時に気付くことができるようにもなります。

ここで大切なのは、
今、互いにどちらのタイプのやり方物の見方が
優位に働いているのかを知ること。

そして、どんなふうに合わせるか、
どんな風に、提案して広げるか
その判断軸の一つにすれば良いだけなのです。

これもまた、自分を知ること、相手を知ること
そして、自分と相手の間にある
うまくいっていること、とそうでないことの
原因の一つを知って、自分が扱える範囲内に
もってくること、自分で選べるようにすることになります。

互いの今伝えたいこと、知っていることを
うまく共有して、課題や問題の見方を
広げれば、自ずとやり方の手順が見えたり
可能性の選択肢が増え始めるはずです。

そう、一人一人違う経験を持った違う感性の人です。
その感性をどんな風に活かすかが
コミュニケーションを豊かにする肝だと思います。

八百屋の後、実はこのブログで書いたような話を
奥さんにしていたところで

また、急に「亀田の柿の種」のお得パックが
目に入ってきました(柿の種に目がないんです)。

すると僕は、突然話を中断し、
「柿の種買ってきて良い?、たぶんしまえるから」
この件については双方の合意ができ
買うことになりました。

あ、そうそう、オプションタイプの時起こりやすいこと
話が突然飛んだり、順序がとっちらかったりすること
多くありそうです。

そして、都合の良いことに
思い出したときに、さっきの続きを話すこともできます。
・・・聴いている人にとっては、時には大迷惑ですね。

といっても、相手が今どのメタプログラムで
動いていたかに気付けば、
対応の仕方も増えてきます。

興味があれば、ご一報下さい。

そしてまた、日常の出来事に絡めながら
別のメタプログラムについても
お伝えできると思いますので
ご期待下さい。

では。

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稗島 正樹 まさき@活き生きトレーナー
NLPトレーナー 
国際ニューロセマンティック協会認定メタ・コーチ
コミュニケーションプロセスイノベーター