「あなたが、人類最後の生き残りでない限り
ひとりで生きていくことはできない。
それだけじゃなく、決してひとりぼっちじゃない。」
子供の頃はとても泣き虫でした。
そして、みんなに注目されるのも嫌いじゃないし、
回りの大人に甘えたり
かわいがってもらったりしながら
そう、人と人との間で成長していくことが
当たり前な時期がありました。
いつの頃からでしょうか、
誰かの世話になってはいけない とか
誰かの世話になりたくない とか
子供なりに、若造なりに
一丁前に、自立した“大人”になろうとして
ある種の鎧を着込んで
「俺はひとりで何でもできるんだ!!」
なぁんてことを思った時期がありました。
そして、ふと、立ち止まってみると・・・
今、もし、ひとり暮らしであっても
ひとりで生きていくことは、不可能です。
“人類最後の生き残り”でない限り・・・
僕も、あなたもひとりで生きていくことは
できません。
こうやって、
ブログを使えるのも、
サーバーを動かしてくれている人がいるから
発電所を動かしてくれる人がいるから
パソコンだって、マグカップだって
缶コーヒーだって、お菓子だって、パンだって
顔を見たり会ったりしたことは
無いかもしれないけれど、
世界の中の誰かが、僕たちが生きるのを
支えてくれている。
小麦を作ってくれる、
砂糖を作ってくれる、
今もし、目の前にコーヒーが有ったとしたら
それをどんな人が栽培してくれたのか
想像することもできます。
収穫して、乾燥して、
袋に詰めて、トラックで集めて
船に乗せて運んで、
そして、焙煎する・・・何人の人の間を通って
そのコーヒーがここにたどり着いたのか。
望むと望まないとにかかわらず
あなたは、誰かに関わられて生きている
ことにどのくらい気づいていますか?
そして、あなたの存在そのものも
誰かの生活を支えていますよ。
そう、あなたが何かを買ったり、使ったり、食べたりすれば
それを販売する人、運ぶ人、作る人、宣伝する人、企画する人
その人たちの給与や収入になります。
直接的、間接的に
私たちは、人と人との間で生きています。
ですから、
必要以上に人と関わることを
恐れる必要はないし、
おっくうになる必要はありません。
まずは、好きでもそうでなくても
「ひとりじゃないんだなぁ」ってことに気づいてください。
すると、かしこまって「人間関係を作る」
なんて気合いを入れる必要は無いかもしれませんよ。
何しろ、
あなたは誰かの生活を支えているし、
誰かに支えられているのですから。
もしかすると、
今度「会わなければならない人」とも
もうすでに何かしら関わっていたのかもしれませんから。
気楽に行ってみませんか?
ー~ー~ー~ー
そういえば、
年末、「警視庁24時」的な警察のドキュメント番組で
交番のおまわりさんと酔っ払いのおじさんの
やりとりを思い出しました。
(中略)
おじさん 「おまえら、なんで俺の言うことが聞けねぇんだ
俺たち、税金で給料払ってるんだぞ。」
おまわりさん「そうですね、そして私たちも税金払ってますよ
皆さんと同じですから、いいですか」
おじさん 「冗談じゃねぇや・・・ん?・・・ん?」
「そりゃ、悪かったね、感謝してんだよ本当は・・」
支離滅裂なのはご愛敬ですが、
こんな、
恩着せがましい関わりだったら
丁重にお断りするのもいいかもしれませんね。
あなたはあなたのために生き
わたしは私のために生きる
私はあなたの期待に応えるためにいるのではない
そして、あなたも私の期待に応えるためにいるのではない
わたしはわたし
あなたはあなた
でも、偶然あなたと出会えたのならそれはすばらしいこと
たとえ、出会えなかったとしてもそれはすばらしいこと
(ゲシュタルトの祈り フリッツ・パールズ)
相手のために生きる瞬間があっても良いし
自分の為に生きる瞬間があっても良いんです。
なぜなら、
あなたは、今、人類最後の生き残りではないのですから。
そして、ひとりぼっちじゃなくて、支え、支えてくれる
人が必ずいるんですから。
では。
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稗島 正樹 まさき@活き生きトレーナー
NLPトレーナー コーチ
コミュニケーションプロセスイノベーター