剣山系の農文化を中心に東京で日本を変えうる新しい動きのセミナー
阿波忌部研究の第一人者、林博章先生の講演が都内で開催されます。
日 時 :4 月 17 日(日)3:00pm~5:00pm
場 所 :渋谷区立勤労福祉会館 (東京都渋谷区神南 1-19-8 TEL / 03-3462-2511)
最寄り駅:JR 山手線 渋谷駅 (ハチ公口より徒歩約 7 分 公園通りをNHK方面へ・渋谷パルコPart2筋向い)
講 演 :[レクチャー①]「麻が日本文化を創造した」 講師:林 博章(EFE 総研主任研究員)
今回の第 2 回目の講演は「麻と日本文化」をテーマといたしました。麻が 倭国(日本)創生にどのように関わり、また、どのようなルート を経て日本 にもたらされたのかを約 200 枚ものスライドを用いて、以下のような骨子 にてお話しいたします。
1. 倭国創生の根源であった麻文化
2. 麻文化は誰によって日本各地へ伝播したか
3. 東アジアにおける麻文化ルートを探る
4. クリスチャン賀川豊彦 思想のルーツ
[レクチャー②]「阿波の国徳島の IRCH の農郷運動について」
講師:長田 享一(EFE 総研理事/主任研究員) このレクチャーでは、徳島県下における農郷、および山・川・里・海の生態系が、どのような関わりをもっているのか、それに対して IRCH がどの ような提案をしていくのかをお話しいたしま す。
会 費 :2,000 円(施設費・資料代・連絡費 他) 連絡先 :NPO 法人 EFE 総合研究所 IRCH 事務局 TEL / 03-6380-6485 Mail / info@eferi.org 当日連絡先 / 080-5466-8514(小川)
林先生のご紹介
2015年9月5日「阿波忌部農法が世界を変える」セミナー
阿波忌部とは
大和王権成立の立役者となり、弥生末期から古墳前期にかけて、日本各地に麻・穀(かじ)を植え、農業・養蚕・織物・漁業・製紙・建築・古墳技術などの文化を伝播させた産業技術集団・祭祀族であり、しかも海洋民の側面をあわせもっていた集団。古代から大和王権の祭祀を中臣氏と担当していた。本来、伊勢神宮をはじめとする王権祭祀を司っていたのは、忌部氏であったと言われ特に忌部は祭祀のための祭具を調達していたとの事。
つまり、日本の農業のルーツは阿波忌部族がもつ古代農法にあるのではないかとの事で
衣食住全てを伝えていたのが阿波忌部族。それを現代に紐解くと「地方創生事業」の大本として展開したのが阿波忌部族であり、阿波忌部族が行っていた古代農法を知り、それが約4,000年近くもの間、伝統が絶えずに続き、継承されていた農法を知り、行う事が次の時代への新たな気づき、そして文化を継承し守り続ける大切さを知る事は阿波忌部を学ぶ事とつながるのではないかと思います。
阿波忌部農法とは
阿波の山間部は、降水量と日照が多い良好な気候に恵まれ、朝の冷たい空気は谷筋に降り、暖かい空気が集落付近に上昇するため、霜が降りない無霜地帯となり、この標高差がさまざまな上質の作物を育てる要因となっていました。また冷涼な気候は寒冷期にも強い品種を生み出し、高度な水利技術・農業技術とともに、良質の種を日本各地に伝播していったのでした。
阿波忌部農法の特徴としては
「21世紀をリードする、自然循環型の、生物多用性を保障する、健康志向の農産物を栽培する最先端の伝統農業」と林先生は位置づけ
従来の
・古い、貧しい、非効率、前近代的な遅れた山間部の農業から
限界集落化を防ぎ、豊かな日本国家創生の原点となる【ソラ世界】の最興を目指したいという事で解説頂きました。