大雪(12月7日)のころ、イチゴノキの白い花 2021 12 15
もう10年以上昔から、我が家には「イチゴの木」がある。
庭木の販売店に行ったことがあった。その時、Aさん好みの木があり購入した。まだ細かった木の幹に「姫リンゴ」と札がつるされていた。販売員の方の説明も受けた。木を愛し熟知しておられる方だった。我が家の庭では、長い間「姫リンゴ」の名で通っていた。しかし、パソコンで検索しても、映像は実物とは違った姿だった。
ここ数年、パソコンの各種アプリの開発がすさまじい。グーグル「レンズ」というアプリがあることを教えて貰ったのが2年ほど前。それでも「『姫リンゴ』の名称」を信じていたため調べなかった。何か心に引っかかるものがあった。あるとき「レンズ」で調べると、それが「イチゴノキ」であると分かった。
すっきりしない謎が解けた。「苺の木」と言われると、赤い実の形から納得できる。名前がはっきり分かると愛おしい。今、「大雪(たいせつ)」から「冬至」の時期には、白い壺状の花を咲かせている。春に咲くアシビのような壺状の花で、それが連なり集まっている。南向きの我が家は、太陽が真上を通る夏は日差しが強い。しかし、冬は太陽が南に傾き、そのため隣家の建物に阻まれて日差しが少なくなる。それでも、午前中のわずかな時間、日差しを浴びてイチゴノキの花は輝く。
来秋には小さなイチゴのような実を付ける。実を付けるのが初秋からだ。色彩は日を追って、緑から黄色、橙、橙から赤へと変化していく。花が咲くのが晩秋からだから、花と実が重なる時期がある。今は花だけだが、実と花が同時に楽しめる時期がある。
年中、何かの楽しみを与えてくれるのがこの「イチゴノキ」である。(2021 12 15)