読書感想文の定石 | カラー&ブックカフェるぺりえ茶房@米子のブログ

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 みなさま、こんにちは。
 本日、山陰各地で猛暑日です。
 残暑が厳しいざんしょ〜
 カラー&トークcafeるぺりえ茶房の中の人・知的雑談力コーチの北垣秀俊です。


 読書感想文のキモは、読んだ本の感想だとお考えの方は多いと思います。

 ただ、本のあらすじを書いて、個人の感想を垂れ流すだけの「感想文」が、共感を呼ぶでしょうか?


 私は、読書感想文のキモは、その本を読もうとした

 問題意識

 にあると考えます。


 なぜ、その本を読もうと考えたのか。

 「思った」のではなく、「考えた」のか。

 つまり、自分の内面を言語化して、相手が理解できるような文章としてまとめているか。


 地元のラジオ番組で、幼稚園児に将来の夢を聞くコーナーがあります。


 「将来の夢はなんですか?」
 「サッカー選手です」
 「どうしてサッカー選手になりたいと思ったの?」
 「カッコイイからです!」



 幼稚園児なら、これでOK。

 でも、中高生になってこれじゃ、困りますね。


 尊敬するプレーヤーの名前とか
    
 その人物の発言で惹かれたところとか

 プレーしていて楽しいと思えることや、やりがいとか


 語れることはたくさんありますね。




 「なぜ、この本を?」
 という問いへの答えを、文章化していきましょう。


 問題意識を語るだけで全体の1/3くらいとってもいいと思います。


 そして、自分の問題意識への答えになりそうな箇所について、集中的にまとめる。

 効果的に引用できれば、尚よし。

 これで、1/3。


 最後に、本を読んで、自分の中に起こった
 「変化」を

 具体的に書いて、締める。

 これで1/3。



 わかりにくいですか?


 読書感想文は、少年ジャンプに出てくる漫画のように書きます。


 あるいは、ドラクエなどの王道RPG。

 今の自分では、倒せない敵(=問題意識)に、

 仲間(=読んだ本)の力を借りて挑戦していき、
 
 それによって成長できた(=変化)。


 少年漫画の基本構造って、こんな感じですよね。


 敵のキャラが立ってて、強そうに見える(=問題意識が具体的で、考える価値のあるものである)方が、断然人気が出るし


 仲間のアシストや助けが具体的であるほど(=本の内容をうまくまとめ、効果的に引用しているほど)、読者は感情移入しやすくなります。


 ※ずいぶん昔の作品で、システム的に?な感じですが、ドラクエⅣが意外に根強い人気を保っているのは、ピサロのキャラ設定と脇役キャラの魅力のためだと思うんですが、いかがでしょう?



 そして、主人公の成長が実感できる(=読後の変化に説得力がある)ほど、感動的なエンディングに繋がります。


 じゃあ、具体的には何を?

 については、稿を改めて。


 最後までお読みいただき、ありがとうございます。