【束田樣(name credit)】
俺には、隣国に住む無二の親友がいる。
まぁ正確には隣国というよりは、元々一つの地域だったのが、指導者の思想の違いで、南北に分断された訳なのだが
現在、両国間で停戦協定が締結されているが、やはり戦争中であることに変わりなく、依然として睨み合いが続いている。
親友と俺は、どちらが先に軍人になれるかで競争をしていた。

「停戦協定が解除されたら、俺達敵同士だな」
「ああ、今は特に半島の情勢が悪化してるしな。でも、もし戦場で会ったら俺はお前を殺し任務を遂行できるか自信ないな」
「俺も解らない。」
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半年後、俺は入隊を志願した。身体検査で体格は合格だが、色覚異常だという理由で落とされた。だが、ある条件をクリアすれば入隊を認めてくれるらしい。
それは、軍にとって有益な何かを一つでも実行すること。
手っ取り早いのは敵国の軍人を討ち取ることらしいが、さすがにいきなりそんなことはできそうもない。

そこで俺は、
「将来(敵国の)兵士になる予定の男を討ち取ってきました。これで如何でしょうか?」
と言いざまに、俺は遺体から
抉(えぐ)った眼球を証拠として差し出した。