表銀座縦走♯2③1日目:イワウメ&イワギキョウとの再会の続きです
10:00 常念方面と槍ヶ岳方面の分岐
そうそう
そうでした
こんな道だったなぁ
懐かしくなりながら
だけどちゃんと集中して歩きました
なんせ前後に人がいないんだもん
ここで落ちて死んでも誰にも気づかれないないだろうな
暴風雨で危なかったので写真が少なすぎる
前撮ったやつをアップします
こういう感じでちょっと土交じりの岩場
この先どうなってんだろう
絶対につまずいてダイブしたくないなっていう箇所
足滑らせたら終わりっていう箇所
こんなんがある程度歩きやすい箇所と交互にやってきて
何度も何度も折れ曲がりながら山を巻いていき
10:45 ヒュッテ大天井(おてんしょう)
ほっとしました
本当に今回もっとも要注意だと思っていた箇所だったので
無事ヒュッテ大天井がみえたとき、とっても嬉しかったです
ヒュッテ大天井に入ると
今日宿泊なんだという方4名ぐらいがいました
ここできつねうどんをたべました
あったまるな~
「お世話になりました」
そういって出発しようとしたら宿泊者に声をかけられました
「え、どこまで行くんです?」
「西岳です」
「え、これから?」
「はい、2時までには着きたいんです。」
「俺たちも西岳まで行くつもりだったけど諦めてここで宿泊するんだ」
「わたし風で何度も倒れちゃったの。この先も大変だと思ってもうやめることにしたの。」
「おねえさんひとりでいくの?」
「きをつけてね!!!」
私は何度も停滞もしくは諦めたことがある
一番印象深いのは『五竜』
そして最近では『荒島』
逆にこの日のような天候の中、先に進んだこともある
『美濃禅定道』
『遠見尾根から栂池』
それらどちらも自分で決断しそれを遂行するしかない
遂行するなら絶対に無事でやり遂げなくては
「もうこれ無理ってなったら戻ってくるんでそしたらウェルカムバックしてください!」
11:25 ヒュッテ大天井を出発
11:53 ビックリ平
ほんとは今まで左側を歩いてきたのに右側に入った途端槍が見える箇所だからビックリ平と言うのだけど
何も見えない
ビックリ平に出て進むか戻るかの最終判断をする予定でした
これはゴーです
予想外に穏やかな天候でした
風も本当に暴風というより風で
ちょうどヒュッテ大天井のところまでがMAXだったようです
特に小屋がガタガタ音がしてより一層風の強さをアピールしていて
実際登山道へ出るとそうでもありませんでした
これは嬉しい誤算でした
なんか富士山みたいなシルエット
みえた!!!!!
やりきった今日の達成感と無事に到着した安堵感に包まれました
13:35 ヒュッテ西岳
あまりに体が冷えていて去年のお盆山行を思い出した
せっかくテント背負ってきたけれどあまりに寒くて五色でもスゴでも黒部でも小屋でお世話になったんです
あの時は「お金はこういうところで使うべき、これで正解」と思ってた
でもやっぱり自分てなんてよわっちんだろうってココロ残りだった
だから今回は悪天候でもテントトライするつもりでやってきました
テン場が奥に見えますがゼロテンのようです
○をしたような感じでテントが張れる
実際は30張となっているけどここ3度目だけど○みたいな感じぐらいしか張ってるのみたことない
今日は誰も張ってない
いつもは正面に穂高連峰、背面に常念山脈が見える上の位置にテントを張るけれど、
今日は風を凌げるように下の段、写真で言うと左下に張る事にした
「テン泊でお願いします」
明日の予定を聞かれ、「槍ピストンです」というと
「あ~、それね、会社からお触れがでちゃってね、ピストン禁止になったんだよ」
「!!!!!!!!!!!!そうなんですか?!」
そんなことHPにも書かれてなかったのに。。。
こんなびしょびしょのテントを背負って槍ピストン?!!
悲しくなった
どうしようか
明日の天気も今日と同じぐらいって予報出てるのに。。。
はっきり言ってピストンの自信がなくなった。。。
そうか。。。
それじゃあ中房に戻るのは諦めて上高地へ降りるかな。。。
悲しみの中
テントを張って驚愕
テント内のマットを忘れてた!!!(;・∀・)
MSRのオールウェザーブランケットを忘れちゃったんです
なんとしたことか!!!
悔やんでもないものはない
ラッキーだったのは3シーズン用のサーマレストプロライトが空気漏れしてたからおいてきて冬用のいい方を持ってきていたことだった
まぁいいや
土間側をベッドにする事にしてザックやらなんやらを壁に寄せた
そしてガスをたいてあっためた
幸せ。。。
ごはん持ってきたけどごはんにガスを使いたくない
ごはんは小屋で食べよう
ちょっと仮眠してから暗くなる前に小屋に行きシーフードヌードルを頼んだ
お湯も使わせてもらえて有難い
あたたかい
ホットカルピスを2杯とホットミルクを1杯飲んだ
そこへ小屋の中からおじさんが出てきた
さっきヒュッテ西岳にいた人だ
私が出発してから自分もたったらしい
「来てよかった」
と言っていた(≡^∇^≡)
フロントでしばらく立ち話して別れた
テントに戻るとテント内がびしょびしょになっていた
床上浸水?!!!
と思ったらいろんな濡れたもので結露してたまった水だった
何度も水を吸い取って外に出しての作業を繰り返しました
でもだんだんそれにも疲れた
もういいや
寝よう
随分としょぼくれた気持ちで眠りについた
つづく