テントの中では次から次へと山の話が繰り広げられます
みんな山を愛してるんだ
そんな中で『ほたるの墓』の話になりました
思い出しただけで泣いている人もいました
山男って純粋で熱い人が多いと思う
山男には惚れるなよ、とは言うけど、やっぱ山男っていいなぁ
この日の夜も昨日と同じく真ん中で寝かさせてもらえて
ほくほくで爆睡する事ができました
わたしのシュラフはモンベルのU.L スーパースパイラルダウンハガーの♯2
真ん中で寝かさせてもらえてあたたかいだけでもしソロテンだったら
寒くて寝れないだろうと思います
感謝です
朝目が覚めるとあまりの静けさにびっくり
なんとテントが雪に埋まってかまくら状態になってたんです
出口は押して出れるから問題なかったよ
かまくらになっていたおかげで更にあったかかったようです
外に置いていたザックが完全に雪に埋もれていた
木の爆弾も綺麗に落ちていたようだ
降雪量が多過ぎてリーダーは決断
「今日は撤退！このまま沈殿してもひどくなる一方だ」
天気はよくなりそうだけど
なんせこの降雪でジャンクション辺りからやばいとの事
西穂西尾根と西穂西山稜とのジャンクションからだろう
なんせそっから急でトラバースしなくちゃいけないんだって
そこが間違いなく雪崩れるだろうとの判断
2347m
ここまで来れただけで幸せです
テント撤収
ポールが凍っているので素手でこすって温めて外さなくちゃいけない
口でハーハーしてたら時間かかるから素手なんだ
んでも当然ながら手がやばいｗｗｗ
どうにかこうにか撤収も無事終わり
さあ
降りよう
アイゼンを装着
下山の準備
昨日ここまで作ったトレースは跡形もなく消えていました
擬態
どんどん青空が見えてくる
ふいに
今まで全く見えていなかったロープウェーのかかっている尾根がうっすら見えてきた
そしてついに現れた！！！
ラピュタだ！！！！！！
て、西穂高口駅ですけどね
もうパズーのお父さんが雲の合間から見た…（以下略）
そしてまさかのブルー！！！
まもなくモンスターになる木たち
もうね
こんなとこ歩いてくんですよ
木がでてるでしょ？
要はその辺歩いちゃったらそのまま深く落ちてっちゃうわけで
シリセードできるとこはすかさず滑る！！！(≧▽≦)
The natural beauty
木が密集しているので
木周辺の薄らずもりのところにはまる人続出！！！
一度は男３人がかりでどうにかしないと出てこれないぐらい深くはまった人もいた
もしや単独で来ていて同じことになったらどうにかなっちゃうねっていう
春を待ちわびている
どこまでも深いうえに
木の穴ぼこだらけｗｗｗ
いつ穴に落ちるかどきどきしながら歩いたよ
蒲田富士
12:05 昨日のテン場（1946m）に到着
テントを張っていた跡は跡形もなくなっていた
そしてここから西穂高が見えた
Ｔ１Ｔ２Ｔ３も見える！！！
ギザ３つ
テラス１テラス２テラス３
ジャンダルムだ！！！
リーダーは厳冬期にジャンダルムを登頂している
しかもテラスでテン泊したらしい
かっけー！！！！！！！！！！！(≧▽≦)
パーゴの中でおひるね中のぽんちゃんにも見せた
「ぎざでつ」
そしてこっからどんどんどんどん下り
まもなく牧場の辺りまでわずか
というところで
先をガンガン進んでいたトムくんとわたしは
ルートを間違えた！！！(＠Д＠；
下りはゆっても早くて
これ違うぞと思ったら引き返すには結構なところまで下っていた
そのまま進んでも牧場ら辺にはつくんだけど、
そこに行くまでに堰堤が立ちはだかっていてどのみち登りかえさなければならないし
そっからの下りが危ないだろうということで
『原則：来た道を戻る』
ってなわけで最後に赤紐をみたところへ戻ったのだけど
急だったからきついのなんの
やっと戻りそこからは血眼になって次の赤紐を用心深く探した
さっき間違えたとこは赤紐越えてから次のが見えないと思いつつ探しながらどんどん降りてしまって本当に痛恨のミスだった
無事牧場に辿り着いた
平らになってからもきつかった
途中でラッセルをしたのだけど
なんせ腰まであって湿雪で重い
右足を前に全力で蹴りだし
次は左足を全力で抜き全力で蹴り出し前に進んでみたけど
推進力が全然でない
たった５０ｍ進むのにどれぐらい時間かかっただろう
雪山ってほんとに大変
だけどほんとに楽しい
16:10 穂高平小屋
ここへ差し掛かる時
目に飛び込んできた宝石！！！
槍だ！！！！！！
もう嬉しくて嬉しくて
案の定泣いちゃいましたね
大好きな槍を最後の最後でみる事ができた
神様ありがとう
ここについたらもう
さっきまでの世界とは別世界という気がした
「帰ってきた」
年末年始で北アルプスのそれも西穂山稜の2300mを越えられ
最高の年越ができました
会で連れてきてもらえなかったら行けなかった見れなかった感じられなかった世界でした
今年もどっぷり山だな
そんな新年一発目の最高の山行となりました
感謝です
