こんにちは、ぺこぽんです。
さて、母と都内の美術館に行くことになったぺこぽん。
母との再会早々に洗礼を受けます。
ぺこ母「あんた、目の下のシワがすごいわね! 白髪もずいぶん出ているじゃないの!」
ここはグッとこらえて、大人の対応を……と思ったのですが、気が付いたら「70代の人間が40代の人間に何言ってんの。自分だってシワがすごいじゃない」と言い返していました……
母曰く、「私は若いころからエステに通っているから、同じ年代の人よりもシワが少ない」のだそうで。
母は、乗り換え方法などを書いたメモを持っていたんですが、自分でインターネットで調べて書いたと聞いてびっくり。
てっきり、駅員さんに聞いたのだと思った。
ネットで調べた情報を紙に書いてるところが、微笑ましいというか
普段、スマホもタブレットもノートPCも持っているくせに、わからないことがあるとすぐ娘に電話をかけてくる母。
聞かれるたびに、「分からないことはまずネットで調べて!」と言ってきたのですが、
本当にやってくれる日がこようとは
調べようと思えば、自分のスマホでちょちょいと調べられたのですが、ぺこぽん、人の努力を無下にするようなことはいたしません。母が調べたルートで東京に向かいます。
電車に乗り込むと、真っ先に「ボックス席がいい!」と突進する母姫。
ボックス席じゃなければけっこう空いているのに、わざわざ女性がひとり座っているボックス席に「すみませーん」と座ってしまうじゃありませんか。
あげく「パンでも食べようかな!」とパンをむしゃむしゃ食べ始め、食べながら娘に話しかけるものだから、先客の女性は発車前に別の席に移動していきました……うう。ごめんなさい。
とにかく、お盆中だったのですが、時間帯がよかったのか、何度乗り換えても座ることができたので、それが一番よかった
まだ杖を使うほどではないけれど、歩くスピードが格段に遅くなった母。階段も、予想通り大変そう。
これが満員電車で、座ることができなかったら、観光どころではなくなっていたでしょう。
無事美術館に着き、目当ての「知り合いのお子さんの受賞作」を愛で、一通り観覧し終わった頃には、お昼をだいぶ過ぎていました。
電車の中で、「お昼はなにかおいしいものが食べたい」とのたまわっていた母。
美術館近くの目抜き通りを散策して、目星をつけた「おいしそうなお店」に行こうと画策していたぺこぽんだったのですが、親子そろってお腹はペコペコ。外は炎天下だし、母は移動が辛い。。。ということで、美術館内のレストランを利用することに。
ええーっと、一階では皆、何かハンバーガーを食べているな……二階のカフェは滅茶苦茶混んでるし……おっ三階のレストランはそんなに並んでないぞ!
しかし、そこはフランス料理店。見るからに高そうだぞ⁉
躊躇する娘に、母は「もうここでいいわよ。仕方ないじゃない」と強気。
あの、私、仕事を休んでからは、家で一食200円の弁当を自炊してまして……てか、あなたも最近退職した年金暮らしの身でしょ⁉
……母は、昔から少しだけ、金遣いが荒い。
高卒で働きだしてから、70歳過ぎまでずっとバリバリ働いてきた母。自由になるお金が昔からたくさんあったのでしょう。
だからか、定年退職した今でも、秋には北海道に旅行に行く! だからリュック欲しい! サンダル欲しい! と出てくるのはお金を使う話ばかり。
はたから見ている娘は、そんな母のこれからが心配でならないのです。
介護士として働いていると、本当にたくさんのお宅の内情を知ることになるのですが、
どんなに認知症が進んでも、一人暮らしでも、体の自由が利かなくなっても、結局お金さえあればひとまず安心、というのを
いやというほど感じてきました。
逆にお金がないと、どんなに施設側が頑張っても、どうにもできないことがある。
母にはそろそろ、年金の範囲内で暮らす、というのを意識してほしい。
多分、母のことだから、考えてはいるんだろうけど……不安。
でも、今日は特別です。せっかく遠くまで来たんだし、フランス料理とは言っても、お値段はだいぶリーズナブル。
母はそんなにたくさん食べられないし、おいしいものを食べたがっていたのだから、ちょうどいいのでは? と気を取り直しました。
背後には東京タワーも見え、料理と景色を交互に写真にとりながら、おいしいフランス料理を堪能したのでした。
お支払いは私の財布から。うぅ、もう少し頑張って、一階のフードコートに行っとけば良かった……と少しだけ後悔しつつ、親子ともども力を取り戻しました。
さて、まだ時間には余裕があるし、これからどうする? とぺこぽんが聞くと、母姫は遠慮がちに、こういったのでした。
「タワレコに、BTSのCDを買いに行きたい」