長年、鬱を患っている。
でも、ふとした瞬間。
あ、体調良いかも、って感じて、焦る。
だって、体調良くなるってことは、客観的ダメ人間ってことが確定してしまうから。
鬱のときは、主観的ダメ人間でいられる。
鬱だから自分は劣っているんだ。
回避性パーソナリティ障害だから自分は何にも挑戦できないんだ。
鬱だから余計、鬱になるんだって、自分で自分を納得させることができる。
だが、もし、薬が効いてしまったら。
もし、何か集中できる趣味や作業を見つけてしまったら。
体調が良くなってしまう。
イコール、自分が客観的ダメ人間だということが確定してしまう。
鬱なら自分を許していたのに、鬱じゃなくなったら自分を許せなくなる。
だって、ただの鬱の人は数日、数週間で作れるかもしれない。けど、自分のダメ人間さ加減は、何十年もかかって作られたものだから。
何十年もかかって作られたダメ人間をいまさら立ち直せるだけのエネルギーがない。
薬が効くのが怖い。鬱が良くなるのが怖い。
抗うつ薬は1/3の人には効かないらしい。
納得。自分は薬が効くのが怖い。
いや、疑うまでもない。
自分は客観的ダメ人間なのだ。