COLORSは私の好きな曲、
トップ5に入る曲です。

青くてがむしゃらな若者の
胸にグッと刺さるフレーズやメロディ。

この曲に10代で出会えた私は、
この時代に生きられてよかったなと
20代になる今も思えます。

COLORSというタイトルも、
特定の色でない理由を考えると、
それぞれに好きな色があるように、
それぞれに夢があるということの
表現であるように感じます。

何色にでも染まれる可能性があるんだよ
というメッセージ。
色は無限。
例えば絵の具だと
数ミリ単位の配合で色が変わるしね。

将来のことは
まだよくわからなかった中学生の私にも
グッと突き刺さり、

ただ生きるのではなく、
目的を持って色んなことに挑戦したい、
やりたいと思うことはすべてやりたい、
納得できる人生を送りたい!
そんな気持ちをより強く後押ししてくれました。ウインク

そんなCOLORS考察していきます!


著作権/宇多田ヒカル
「COLORS」より引用

 ミラーが映し出す幻を気にしながら
いつの間にか速度上げてるのさ
どこへ行ってもいいと言われると
半端な願望には標識も全部灰色だ

→ミラーが映し出す幻は、
鏡に映るを左右反対であり
完全な自分ではなく幻だという解釈ができる。
そんな自分自身の幻を横目にして、
本当の自分を求めて速度を上げていく。
「どこへ行ってもいいと言われると
半端な願望には標識も全部灰色」という表現には、
人生の帰路に置かれ、悩む少女の苦悩が滲んでいる。
宇多田ヒカルは、自叙伝において、
自由と責任はセットであるという考えを述べている。
自身には願望はあるがそれを半端なものであると捉え、
標識、青でも赤でもない灰色と表現する。
進めなのか止まれなのかわからない灰色。
灰色とは、白と黒の混ざった曖昧な色であり、
彼女の自身の願望に対する先行きの不透明さへの不安、
進んでいいのか止まるほうがいいのかと迷う気持ちが汲み取れる。
中途半端な気持ちじゃ誰も意見をくれない。
ここで進むぞという決意の覚悟を感じます。

  炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか
→心の中では答えは出ていたのでしょう。
願望を実現させる熱意が「炎の揺らめき」に表れている。
今宵も夢を描く。
進めとも止まれとも言われない願望たちが集まり
大きな夢となり彼女はそれを毎日絵に描く。
「あなたの筆先 渇いていませんか?」
このフレーズから、彼女が夢に向けて進みだしたことが読めます。
夢があり、それに向けて進みだした私の筆先は、
渇く間がないほどに潤っている。
毎日、毎日、夢を描いているから。
あなたは大事な夢を忘れていませんか?と
問いかけるのです。
グッとくる〜ニヤリ

  青い空が見えぬなら青い傘広げて
いいじゃないか キャンバスは君のもの
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今は真っ赤に 誘う闘牛士のように
 → 青い

カラーも色褪せる蛍光灯の下
白黒のチェスボードの上で君に出会った
僕らは一時 迷いながら寄り添って
あれから一月 憶えていますか

オレンジ色の夕日を隣で見てるだけで
よかったのにな 口は災いの元
黒い服は死者に祈る時にだけ着るの
わざと真っ赤に残したルージュの痕

もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗り潰してよ キャンバスを何度でも
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今の私はあなたの知らない色