オーガニックとは農業の有機栽培のことです。
化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料などにより土壌の持つ力を活かして栽培する農法のこと。
オーガニックには以下のような厳密な基準が定められています。
・3年間農薬や化学肥料を使用しない土地で栽培
・化学合成農薬や化学肥料は原則使用しない
・遺伝子組み換え原材料は使用しない
・放射線照射はしない
・合成添加物の使用制限 など
自然環境への負荷をできる限り軽くするため、オーガニックを暮らしに取り入れることが世界中で拡大しています。
これが『オーガニック化粧品』の場合、化学的な成分を使用せずにつくる化粧品」という意味で使われているようです。
どういう化粧品が『オーガニック化粧品』なのか、基準が 大変あいまいだということです。
化粧品には薬事法で決められた「化粧品基準」というルールがあり、安全に使用できるよう、配合する成分が規定されています。
この「化粧品基準」をはじめ、化粧品に関する法律は実に曖昧です。
「これが『オーガニック化粧品』ですよ」と法的に認定されるものが日本には一切ありません。
『オーガニック化粧品』の定義はすべて各化粧品メーカーに任されています。
つまり、どんな化粧品でも、化粧品メーカーが「これは『オーガニック化粧品』です」といえば、それだけで『オーガニック化粧品』にすることができるのです。
極端な話、ただの水を『オーガニック化粧品』だと言うこともできます。
化学合成された成分100%の化粧品でも、堂々と『オーガニック化粧品』として売ることができます。
だから、『オーガニック化粧品』というだけでは、「安全だ」とも「肌にやさしい」とも言えないのです。