たんぱく質の利用効率(代謝率)たんぱく質、アミノ酸、総窒素の摂取量により変動します。


窒素化合物以外の栄養素の摂取量も、たんぱく質の代謝に影響与えます。


エネルギー摂取量とたんぱく質代謝に対する関係は、エネルギーのたんぱく質節約作用として古くから知られています。


エネルギーが不足すると、たんぱく質利用効率を低下させます。
エネルギー摂取量が増加すると、窒素出納は改善されます。


これは、インスリン分泌が増加すると、たんぱく質合成が促進され、たんぱく質の分解が抑制されるからです。

成人を対象とした窒素出納に関する報告(361 例)を見てみますと、エネルギー摂取量と窒素出納のあいだに関係のあることを示しています。


しばらく前に行われていた、たんぱく質必要量に関する実験では、エネルギー出納が正の条件で行われる傾向がありました。 そのため、たんぱく質必要量が低く見積もられていました。


しかし、最近はエネルギー平衡(プラス・マイナスがゼロ)状態で測定されるようになっています。


また、たんぱく質の必要量は、エネルギーならびに他の栄養素の摂取量が十分であるという前提のもとに求められています

したがって、エネルギーや他の栄養素の摂取量が不足した状態では、たんぱく質摂取量が基準量を満たしていても、たんぱく質の栄養状態を正常に維持できない場合もあるので、注意が必要です。


また、エネルギーが平衡状態にあっても、高齢者や身体活動が低下している者あるいは低体重の者にあっては、基準量のたんぱく質を摂取していてもたんぱく質が不足状態となる場合があり得ることに留意してください。