チャンミーセヤドー指導のサティパッターナヴィパッサナー瞑想実践方法(その5) | 瞑想してみる

瞑想してみる

瞑想を続けてみようと思うが、すぐに三日坊主になってしまう。そこで、日々の瞑想への動機付けになるかもしれないと思い、瞑想体験や心の流れなどを日記に書いてみることにしました。これで瞑想三日坊主に終止符が打てるか?!駄目だろうなきっと。

食事のとき

 食事をとるために座ろうと思ったら、「座りたい、座りたい」と最初に座りたい心を観察してください。そしてゆっくり座りながら、徐々に下に下がる行動を感じながら、「座る、座る」と観察してください。床に触れたら、「触れる、触れる」と、足を直すときは、「直す、直す」と、手を直すときも、「直す、直す」など、座り方がきちんとなるまでのすべての動きを、ゆっくりしながら細かく観察してください。どんなときでも座るときは、この方法で観察しながら座ってください。さらに細かく観察できればなお良いのです。

 食事のテーブルに座ってから、テーブルの上などを見るときは、「見る、見る」、見えるときは、「見える、見える」などと観察してください。食べたいと思ったら、「食べたい、食べたい」と観察してください。何かを取るために手を伸ばすときは、「伸ばす、伸ばす」や、触れるときは、「触れる、触れる」、持つときは、「持ちます、持ちます」と観察してください。頭を下げるときは、「下げる、下げる」、口を開けたいときは「開けたい、開けたい」、口を開けたら「開ける、開ける」と、ご飯を口に入れるときは、「入れます、入れます」と観察してください。手を下に下ろしたいときは、「下ろしたい、下ろしたい」、手を下ろすときは、「下ろす、下ろす」、ご飯を噛むときは、「噛んでいる、噛んでいる」、味わうときは、「味わう、味わう」、呑み込むときは、「呑み込み、呑み込み」など、食事を食べている間のすべての動きを観察しなければなりません。たくさん観察すると驚くほど利益を得ます。



他の日常生活の行動にも気をつけてください

 同じように目が覚めて起きるとき、顔を洗うとき、水浴びするとき、洗濯するとき、服を着るとき、トイレへ行くとき、何かを飲むときやするとき、寝るとき、寝るための準備をするとき、横になるときなど、日常にするすべての行動をできるかぎりゆっくり動きながら、必ず観察してください。

 寝るために横になるときは、「横になる、横になる」や「触れる、触れる」などと適当に気楽に観察しながら眠ってしまうようにしてください。明確に鋭くする必要はありません。明確に観察すると眠れなくなります。



アパナッカパティパター(必ず真理を得られる実践)

 このように続けて努力して観察すると、真理を得られます。お釈迦様が必ず真理を得られる実践だとおっしゃいました。

この実践は、

1. 6つのインドゥリヤ(6つの感覚)を観察して遮断すること(見えるたび、聞こえるたび、匂うたび、食べるたび、触れるたび、考えるたびに煩悩が生じないように、「見える」、「聞こえる」など気づきが途切れないように観察して遮断することです。=インドゥリヤタンワラ)

2. 食事の量は適切であること

3. 気づきを切らさないこと

の3つです。この3つが完成すると、必ず真理を得ることができます。そして阿羅漢になれるとおっしゃいました。

 気づきを切らさないことを次のように説明します。

 昼間は歩行瞑想や座禅瞑想の実践をして、心に5つの障碍(ニーワラーナ=五蓋)が入らないように5つの障碍すべてを根絶するようにします。夜の時間を3つに分けて、宵の頃や夜明け(曙)の頃に歩行瞑想や座禅瞑想の実践をして、心に5つの障碍が入らないように根絶します。昼と夜、1日24時間のうち、深夜の4時間くらい休んで寝てくださいという意味です。1日24時間ある中で、深夜の4時間くらいだけ休んで寝て、残りの20時間はまったく途切れないで観察して努力することです。このように修行することは、気づきを切らさないで目覚めていることですとお釈迦様がおっしゃいました。



アパナッカパティパターをお釈迦様の説法のとおりに説明します。目、耳、鼻、舌、身体、心という6つのインドゥリヤ(6つのドア)に外見(形や色)、音、匂い、味、触れるもの、考えなど6つの感覚が現れるとき、忘れずにすぐに、見える、聞こえる、匂うなど明確に観察し遮断することです。お釈迦様の教えのとおりに、深夜に休んで寝る4時間以外の目覚めている全部の時間は、気づきで観察して修行を頑張ることです。





このように努力すると、気づきが続いて智慧が発展して道智や果智の涅槃に必ず至ります。



 このように努力できて、道智や果智を得て涅槃に早く至るようにお祈りいたします。





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翻訳者からの注記



この訳文は、チャンミーセヤドー(ウ・ジャナカ セヤドー)が執筆された「サティパッターナ ヴィパッサナー瞑想実践方法」(ミャンマー語)という小冊子(20114月発行)のうち、セヤドーの経歴、サティパッターナに関する詩偈、小冊子発行の経緯を除いた部分を翻訳したものです。小冊子は、チャンミー瞑想センターを訪れるミャンマー人修行者に配布されています。



ヴィパッサナー瞑想で対象に気づきをもって観察することをパーリ語でsatiといいますが、これを日本語では「念じる」、「気づく」、「観察する」などと訳されているようです。ここでは文脈により「気づく」あるいは「観察する」と適宜訳しました。



パーリ語での仏教用語については、ミャンマーでの発音に基づいてカタカタ表記してあります。



訳文中の脚注はすべて翻訳者が付したものです。



訳文にはミャンマー語を直訳した部分もあり、わかりづらいところがあるかもしれません。内容について不明な点は、瞑想指導者に遠慮なくお尋ねください。



この小冊子は、ある程度仏教や瞑想について理解のあるミャンマー人を対象に執筆されたものであり、仏教やヴィパッサナー瞑想についてまったく初めて接するというような初心者を対象に、体系的にヴィパッサナー瞑想法を紹介したものではありません。あくまでもチャンミー瞑想センターでのヴィパッサナー瞑想実践にあたっての留意点などについて記述されたものです。ですから、チャンミー瞑想センターにおいて、はじめてヴィパッサナー瞑想法を実践される方は、この訳文だけでなく、必ず指導者の指導のもとで実践されることをおすすめします。



この訳文の文責はすべて翻訳者にあります。誤字や誤訳などを発見されたときは、お手数でも翻訳者にご連絡いただくと幸いです。





訳 2012年3月16日





翻 訳 者 Htwe Htwe Saing



翻訳補助 Takagi Shigeru


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以上で翻訳文の掲載は終了です。