ついに2020年シーズンのJリーグも今日で終了です。その最終節は首位の徳島。非常に厳しい戦いが予想されますが、どうなったのでしょうか!?

 

【試合の総括】

今日は互いの特徴がよく出た、まさに頂上決戦といえるような試合だったと思います。福岡はハメる守備、徳島はサイドを使ったパスサッカー、互いの良さが存分に発揮された試合でした。簡単に振り返ります。

前半開始から、徳島のサイド攻撃に福岡が苦しめられます。特に徳島の右サイドには苦しめられていました。右SBの岸本選手、右MFの浜下選手が高い位置を取り、裏への抜け出しからチャンスを演出します。福岡はそのような攻撃を見せられ、なかなかペースをつかめません。ただ、前半16分ショートカウンターから石津選手がゴールネットを揺らし、福岡が先制点を奪います。それ以降、福岡は前からのはめる守備で奪ってカウンター、徳島はサイドの抜け出しからのチャンス、というように互いの長所が多く見られました。前半はそのように福岡が先制点を奪うも、一進一退の攻防が続くような展開でした。

後半になると、福岡がやや攻勢を強めます。前からのプレスをより強化し、徳島にボールを回す隙を与えません。また、徳島FWの垣田選手にもほとんど仕事をさせません。徳島はボールを持っているのに、あまりチャンスを作ることができないという展開が続きます。逆に福岡はボールを保持していないのにチャンスが多いという今シーズンを象徴するような戦いが見られました。しかし、後半の35分以降になると、ここまでプレスをかけてきた分、福岡の足が止まりはじめ、徳島が攻勢を強める展開となりました。ただ、堅守の福岡はその徳島の攻撃を何とか封じ、首位相手に完封勝利を上げました。

 

【戦評】

★アビスパ福岡

やはり今日も守備が良かったです。自陣でボールを奪うというよりも、相手陣内でボールを奪うという福岡らしいプレーが数多く見られ、J2ナンバーワンの守備だと思いました。そして、その守備からの攻撃によって、徳島のゴールを何度も脅かしました。虎の子の1点を粘り強く守った今日のゲームはまさに今年のアビスパ福岡を象徴するものでした!

 

★徳島ヴォルティス

前半は程よくパスを織り交ぜ、サイドを有効的に使う徳島らしい攻撃が見られ、福岡のゴールに迫りました。ただ、失点以降は本来のビルドアップがなかなかうまくはまらずペースがつかめませんでした。また、FWの垣田選手もほとんど今日は仕事をさせてもらえていませんでした。ただ、相変わらずの個人能力の高さは光っていました。

 

【ヨッケ的解説】

★16分の石津選手の得点シーン

このシーンは今年のアビスパを象徴するような素晴らしいショートカウンターからの得点でした。まず、重廣選手が中盤でボールを奪うところから始まりましたが、このシーンはまさに守備のうまいチーム特有のボールの奪い方でした。どのようなボールの奪い方かというと、相手のパスコースを消していき、奪いどころにボールを出させ、そこで奪うという守備です。今日はこの守備が何度も決まり、前選手や重廣選手がいい位置でボールを奪う回数が非常に多かったです。そのうちの一つが得点につながりました。あのように高い位置でボールを奪い、少ないパスでゴールに向かう、J1で通用するのか今から楽しみです。

 

【次節】

さて、次節は来年ですね!そして、舞台はJ1です!まだまだコロナが収まる気配はありません。スタジアムで声を出せる日はまだ来ないでしょう。でも、こうやってJリーグを見ることができることに感謝をし、来年を待ちましょう!

僕はこのレビュー、そして、プレビューはアップデートさせようと思っています!ぜひ、開幕戦を楽しみに!