團十郎(当時海老蔵)が平成20(2008)年1月の新橋演舞場で『雷神不動北山櫻』を初演した際には、新たな脚本と演出で個性豊かな5役を早替りで勤め、大きな話題となりました。「ベースとなる『鳴神』の鳴神上人、『毛抜』の粂寺弾正、『不動』の不動明王の3役を、それまでに勤めた機会がありましたので、(5役勤めることは)可能ではないかと話し合い挑戦しました。場面を削ったり足したり、また、早雲王子と安倍清行の役をつくり上げる作業は大変でした」と、振り返ります。