
7月に見た、東京国立博物館:対決・巨匠たちの日本美術展
億劫がって腰が引けてましたが
ポニョやウナギイヌとかばかり書いてたら
知らないアニメのプレミアム・ブロガーネタが来て、焦り
さっさと書け、と、自分に鞭^ ^;の遅エントリーです
リアル・奇想の系譜:辻 惟雄(著)ないし、
日本美術応援団:赤瀬川 原平 山下 裕二 (著) な
いえいえ
「國華」120周年という鳴り物入り、ゴーカ企画です
ガラス一枚隔てて
冒頭いきなり、生・慧可断臂図(雪舟)
見たいなぁ・と思いつつ初体験の、生・松林図屏風(等伯)
にはテンションも上がります
冒頭といえば、運慶・快慶の生・地蔵菩薩は
ガラスなし、ハンカチなし!(大声あり)のグルリの人だかりが
終日囲み続けるという出血大奉仕な展示で驚きでございます
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若冲VS蕭白 本展覧会の真打ち
群仙図屏風 (蒼白)痛快な毒、執拗な丁寧さ、技量
ガラスに張り付きたくなるような吸引力
見られて良かった・_ひれ伏して合掌・・
・曽我蒼白:狩野博幸(著)に「絵が痙攣している」とあった
けどもっと、静かで、見ていないところが微かに蠢くような迫力
この画力とヘンテコ、繊細、天涯孤独目線・・好きすぎる
人は良い心を持って、悪い絵を描く_のだ
絵とは残酷なもの
一瞥すれば、善し悪しが解ってしまう上
「前人ノ未ダ図サザルトコロ_」に、真にたどりつく者は
時代を通じ、実に少数であるから
既にして孤独であるものを
存在するだけで駆逐してしまう周囲の嫉妬に虐げられ
更に孤独な運命を辿る・・(涙)
それでも、こういう作者作品が埋もれず
こうして国内にとどまっているのは
・・まるで日本版ルードヴィヒⅡ世のような
好き者先端的理解者様の庇護の賜物だから
貴族文化の金銭力と慧眼とは、ありがたくすばらすぃ・・
よくよく敬意を払わなければならないのだな・・_合掌
・若冲の動植彩絵は一幅のみだったが
晩年の石灯籠図屏風が見られて嬉しい
動植彩絵のような「蠕動する変態度」(褒めてます^ ^)は
鳴りをひそめているが、ねっとり絡み付くような筆跡の吸引力は
やはり天然・・?
若冲の特殊さは
アクの強さが、勘に触るような攻撃性ではなく
まるで食中植物のような麻薬性であるということ
(いつもすっかりやられてしまう@_@)
*余談だが「劇場版銀河鉄道999」小松原一男氏作画(限定)の
メ-テルのアップショットに、これに近い麻薬性を感じるわたしだ
最もこちらは、青木望氏の音楽効果とのセット体験ではあるが・・
当時アクが強すぎて傍流だった、とは至極頷けるが
にしても、今、かように大人気なのは
やはり宣伝力・・?
・写楽・歌磨は、質感、版形からして、なんとなくこの場に異質
いうまでもなく、押しも押されぬ有名名画だが
やはり、土俵が別、の美術なのだとの感をあらたに
・写楽・「三代目佐野川市松の祇園町の白人おなよ」の
スキャンダルは、レンブラントの夜警・エピソードに
通じるものあり
「裕福な市民」をクライアントに肖像画作画する
観察眼と才気ある画家なら避けて通れない苦境の軌跡
など、_7/21記の感想サマリーより_
お盆ころから、宗達の風神雷神図と、その永徳の模写
が、架け変わるようなので
「永徳の宗達からの決別の証として模写には落款がある」
というけど、・・ほんとかなぁ~(宗達贔屓)
その真意を自分の目で感じてみたいもの・
鳴り物入りな企画らしく大景況、はすばらしいことながら
盛況すぎて、集中した鑑賞用テリトリーが保てないのが
タマにキズだった「対決企画展」でしたが
空いていそうな時を狙って^ ^;
ぜひ、再・詣でさせていただきたい、と思う次第です・・
__つづく
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=5315