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思えばむかし・
「お年玉で好きなものを買ってきていい」と言われ

いつでも歩いてゆける近所のおもちゃ屋さんの
ガラスショーケースに

それまでになかったような欲望目線
粘り強く張り付きながらも

結局、本当にそれが欲しいのか、解らないままに
「初めて自分で買った」

小物入れのような六角形の箱

その側面にぐるりと
いろいろな表情のパンダイラストがプリントしてあったっけ・・

当時、日中国交正常化のシンボルとして
第一次パンダ・ブームが、女の子のおもちゃを
席巻していた時期だったのだと思う

それらの訴求力に幻惑されるように「よく解らないまま」

その時のわたしはつい、パンダ・グッズに手を染めた



自分の財布から初めて買った・
という原体験と一体化した
パンダへの静かなる想いは、我知らず深い所にある

だから、上野から、パンダが消えたと聞き
何故か必要以上に、とても、かなしい・・


_パンダは「生きている化石」で、中国の「国宝」なんですって_


生きた化石なら、カブトガニだってそうだが
パタヤ・ビーチに行けばこれをバリバリ食べる

国宝動物といって
鳥獣戯画のように高い敷居の向こうにあるわけでもない

要するに
ものすごーく恭しい・希少価値と、俗な大人気

世界レベルで、すばらしく同時に成立している
まことに希有な「宝もの」

が、パンダ・もとい、パンダさま・なのだ・・


六角形のパンダ・BOXを手に入れて、以来
わたしはずっ~と長らく
一番大切な宝ものをしまい続けていた

パンダ≠単なるアイドル動物

という雰囲気を

パンダの実態をまだ知らなかった子ども心にも
最初から無意識に、感じとっていたように思う


リンリンの遺影に、黙祷・・・


上野動物園のパンダ・リンリンのご冥福を謹んでお祈り申し上げます_

http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=ueno&link_num=9050