「'60sアメリカ」を活動のスタートラインに
していることも幸運なのだろうが

アニー・リーボヴィッツの特段の才能は
行動力ニュートラルであると思う


「セレブ」を沢山撮ったと、一口にいっても


抜群の行動力によって有名人の前に
撮影者としてカメラを持って立つ

ということまでは出来たとして

動物としての強弱が一瞬にもたらす
緊張の感情が激しく拮抗するような場面は常
・のはずだ

それらの感情に戸惑い、潰されることなく
瞬発力でその懐にうまく入り込んでゆく

それこそが、人間を撮る写真家の才能なのだろう


しかし、彼女の行動の天才
「ジョン・レノンの最後の姿」に証明されるのだ


皮肉なことに、当人の撮影数時間後の死により

「同じ写真」に100倍以上の予定外の意味
が付加されたといえる「あの」写真だが


それこそがまさしく

「次に何が起こるかわからない」
「今、ここ」

にカメラを持って行動対峙しつづける者だけが
引き寄せることができた

「セレンディピティ:予期せぬ幸運」なのだと思う


もうひとつは勿論

スーザン・ソンタグ

性的に
漠然と、ヘテロと思い込んでいるわたしだが
彼女たちの関係は、本当に嫉妬するほど羨ましい!


互いの才能がぶつかり合わず
与え合えることができた
16歳という年齢差さえも絶妙だ

これもまた、彼女が引き寄せた
「セレンディピティ」

_なのだとすれば、それこそが天才の証・かもしれない


ソンタグは一体、彼女に

どれだけの言葉と知性を与え
死んで行ったのだろうか


今、映像の中で撮影するアニー・リーボヴィッツの
あの早口な、明るくフランクなかけ声の中には

有名人を被写体としながらも
それらを全く意に介しない、まるで

「無記」
の魂が宿っているようにも感じられる




もしそれが、偉大な恋人の死が命と引き変えに
もたらしたものであるとすれば

彼女はなんと祝福された写真家であることか!


存命にして既に
この人の人生の歴史から学ばせられることは
非常に大きい


annie.gyao.jp
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生



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