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三分の二

何かが足りない

私はアルバイトで塾の講師としての一面を持つ。生徒も様々で、自分から進んで質問をしたりする生徒もいれば、あまり干渉してもらいたくなさげにもくもくと自主課題に取り組む生徒もいる。

前者は比較的やりやすいが、後者はとっつきにくい分適切な距離を測るのが難しく、コミュニケーションも取りづらい。

そんな時、私はあえて話しかけるというコミュニケーションはとらない。こういう干渉が嫌いな生徒は、必要以上に会話をしなくても良いのだと考えている。また、生徒がその講師を嫌っていることも考えうる。だから、距離をつめることが逆効果となることもある。

もちろん、干渉をしないことは、無視をするということではない。生徒が質問をしたり、話しかけてきたりしてきたら、私はできる限り分かりやすく、丁寧な説明で相手の質問に答えている。時に分かりづらいなどと言われることもあるが、それならば質問を掘り下げていく、問題の根幹に迫るということをすれば良いのだ。一番単純な疑問にまで、その課題を分解していき、一つずつ解決していく。時間はかかるが、生徒がその質問の答えを欲している限り、その答えが出るまで一緒に考えて解決への道標を立てていく。これが私の授業のスタイルであるし、教育の本質はここにあると思う。

この時、丁寧ではあるが、無味乾燥な説明や態度では、やはり吸収が悪い。ここで鍵となるのが「指導力」である。

指導力は、科目の知識はもちろん、雰囲気を作ることも重要だし、時事的な話題を織り交ぜることも必要となる。そして、面白いと感じてもらうためには、面白いと思わせるような話術も必要なのである。これがなかなか難しい。面白いと感じさせる会話経験が少ないのである。他人を笑わせることが下手なのである。漫才をすることが授業なのではない。だが単調な話は聞いて飽きる。そこの調整がよくわかっていない。これが今の私の現状だ。

その点、最近の学生は、人にものを伝えるのがうまい。面白いながらも内容は的をついており、相手の印象にも結構残っている。見習いたいものだ。