警官の血(上巻)

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた
安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所
に配属される。人情味溢れる駐在だった。

だが五重の塔が火災に遭った夜、謎 の死
を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を
追うように警察学校へ。だが卒業後、その血
を見込まれ、過酷な任務を与えられる。

大学生として新左翼運動に潜 りこめ、という
のだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の
大河ミステリ。



警官の血(下巻)

安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。
心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が
愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり
事件が発生し、民雄は たったひとりで現場に
乗り込んだのだが―。そして、安城和也もまた、
祖父、父と同じ道を選んだ。
警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙
する彼は、密命 を帯びていた。ミステリ史にそ
の名を刻む警察小説、堂々たる完結篇。