【ピケティ氏の「21世紀の資本」は、フランスの学者ならでは、の著作。
英国発、ENGLISH CULTUREの経済学が、なぜGLOBAL STANDARDとして、世界に流通しているのか、私たち日本人は、ビジネスも含め、その事をいま、真摯に
考えるべきではないでしょうか。】
最近、ピケティ氏の「21世紀の資本」が話題ですが、
これは、いわば、フランスならでは、かっての文化人類学者、
LEVI-STRAUSS氏や、エマニュエル・トッド氏の著作の
経済学版であるように、私には、感じます。
現在のGLOBAL STANDARDの主流は、好みはともかく、やはり英国発の経済学であり、
私たちは、そうした世界史の流れを良く把握し、ビジネスに向かい合う必要がある、と
考えます。
英国の経済学者、ケインズ氏の学説の3つの意義について、私が記すならば、
◎政府の、公共投資などによる活性化など、行政機関や国の積極的役割を肯定的に 評価→マルクス経済学では、国家と労働者の利益は相反する面がある。
◎乗数理論、限界消費性向、予想利潤=資本の限界効率、などのユニークな新概念の導入により、投資は貯蓄である、という考えを導きだした。
◎投資家階級(利子生活者階級)の存在する英国文化、社会ならではの理論
 即ち、英国は、広大な植民地を背景に!
金利生活者(INVESTERS)、経営者(BUSINESS PERSONS),
労働者(WORKING CLASS)の3つの階級が、20世紀前半には確立されていた。
であり、
3つの課題として
◎産業部門間のバランス
◎貯蓄の効果、いわゆる流動性についての課題、など
◎金融経済の発達した英国と、ものつくりと経済が密接している日本やドイツなど の国との
 社会、文化の違いについての考察
などが、あげられる、と考えています。
ENGLISH SPEAKING CULTUREが、なぜここまで、世界的に汎用性を持つに至ったか、
それは、偶然と必然の結合であり、英語文化の持つ特性にあります。
日本古来の伝統文化に対して、英語文化は、表層的な面もありますが、だからこそ、汎用性を
持っています。
私は、こうした、「LIBERAL ARTS、文化、歴史的側面から、社会経済について考察、
提言」をして参りたい、とも考えております。