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こんばんわ(^-^)/
井上です


時事特集:リーマンショック編1.サブプライムローンとは

普段経済について関心ない人でも「リーマンショック」という言葉は聞いた事があると思います。
この「リーマンショック」とはいったい何だったのでしょうか?
単純にリーマンブラザーズというアメリカの証券会社が破綻し、そして株価が暴落し、世界経済が混乱しました。ではリーマンの破綻はどうして起こったのか、そしてこの出来事は我々金融業界の人間にどのような課題を示したかを少し詳しく説明していきたいと思います。

みなさんリーマンブラザーズが破綻した原因の一つにサブプライムローンがあるということはよく聞いたことがあると思います。
このサブプライムとは、通常の融資を受けられる、信用格付けが高い、プライム層の下、つまり信用格付けの低い人の事。つまりサブプライムローンとは信用格付けが低い人向けの住宅ローンの事です。
信用格付けが低い人とは単純にローンの返済率のリスクがあるということですから、これが原因で破綻したなら、リーマンはリスク高い事をしていたのかと思うのが普通です。
しかし金融工学という金融の物理学のような道具が発展している現代ではこれが見事な(当時は)証券化商品なりましたその名も「CDO(Collateralized Debt Obligation債務担保証券)」です。

70年台半ばにウォール街に彗星のごとく登場したマイケル・ミルケンという一人の天才がジャンク債を大量に集めてパッケージ商品を企画します。「クズ」を意味するジャンク債は文字通り、倒産して紙切れになるかもしれない借金(社債)で、1年で100%の利回りがつくと言われても当時は誰も見向きもしませんでした。しかし、単独のジャンク債であればいくら高利回りでも怖くて誰も買う人はいないけれども、たくさん集めてリスクを分散すれば利回りの魅力が勝ることを彼は発見したのです。これは生命保険の論理と同じです。つまり、全体の死亡統計が分かって計算した商品である限り、トータルで生命保険会社は損をしないということです。

CDO、所謂サブプライムローンがこのような理屈で有力な金融商品として蔓延し、リーマンブラザーズも大量に保有していたのです。

次回はこのCDOが下落した原因とCDSという金融危機のもう一つ原因となった金融商品について書こうと思います。