いつもはなかなか起き出せない妻が、
旅行先では朝5時に目が覚めて寝られず、
巻き添え的に起こされて朝を迎えました。
9時前には宮島口の桟橋に着きましたが、
その時点で近くの広い駐車場は満車、
そこから駐車場を探す車の列が続いて
少しずつ桟橋を離れていく中で、
妻が何かを見つけたのか
急に1人で車を降り、
民家が貸している有料駐車場へ
誘導してくれました。
こういう時の観察力と行動力は
恐るべき能力を発揮します。
おかげで近い場所に停めて
すぐに出発することができました。
宮島に着いてすぐ
お腹すいた!を連発する息子のために
もみじまんじゅうを買って食べながら
厳島神社へ行きました。
シンボルの大鳥居は工事中で
足場に覆われていたので
見ることができませんでした。
神社参拝後、その先の宮島水族館へ行き
アシカのショーなど見た後に
足湯コーナーに立ち寄ると、
足を浸すお湯の中にドクターフィッシュがいて
結構な人が足を突っ込んでいました。
息子も興味津々で
一度足を入れてみると、
そのなんとも言えない感触に
完全にどハマり。
悶絶しながら1人ではしゃぎ、
結局一時間近くもその場を離れず
最後は無理やり連れて行きました。
そんな楽しい旅行の最中でも
妻は就職のことを考えると
また不安に包まれてしまい、
あれもできない、これもできない、
勉強したいけど時間もないし
誰も教えてもくれないなどなど
いろんな愚痴をぶちまけてきました。
大丈夫、なんとかなると
もはや呪文のように唱えたところで
その不安は解消できるはずもなく、
そうしながらまた厳島神社のそばに来ると
なんだかすごい人だかり。
どうやら大願寺の不動明王のお祭りで
火渡りの儀式が行われるタイミングに
通りかかったようなので
人混みの後ろから息子を肩車して
始まるまで待っていました。
すごい勢いの炎の中、
お坊さんたちが歩いて渡るのを
群衆の頭の隙間から覗きつつ、
長時間の肩車の重みに
辛い表情になってきた時に
妻が言った言葉は、
「私の心はもっと辛いんだよ」
確かにそんな苦しい状態で
いくら「大丈夫」と言われても
全然大丈夫ではなく、
もっと早く楽にしてあげるように
できることはあったのではと
気づかされました。
最後に、牡蠣の専門店に立ち寄って
様々な牡蠣料理を一通り堪能してから
家路につきました。
しかし、明後日の妻の初出勤まで
まだやることは山積み。
さて、どうなる?