いまは、どの球団も私設応援団は外野席。内野席には球団によって、ときどきチアガールが出没するぐらいですよね。
でも昔の応援団は内野席にいたんですよ。
詳しい経緯とか、理由とか、歴史は知りません。ただ、以前は球場に行ったら内野席に応援団がいた。それをこの目で見ただけ。
昔の写真で、ベンチの屋根の上で太鼓叩いてるおじさんとか、そういう構図のがあると思うんですが、あれは応援団が内野にいたからです。
で、選手ごとの応援歌なんて素敵なものはなくて、手に持った太鼓を、のんびりしたリズムで「どん・どん・どん」って叩くだけのような、シンプルなものでした。お客さんも、そんなに熱烈なファンは少なくて、ユニフォームなんかももちろん着てない。上品な感じで、応援団の導きに合わせて、ニコニコしながら手拍子を打つ。雰囲気でいうと、今の大相撲観戦に近いのかなぁ。(今の大相撲、というか大相撲は今も昔もそんなムードなのでしょうけど)
ヤクルトの場合も同様で、あの岡田さんも内野席にいたのでした。そして、そのころからビニール傘を振ってました。
あの傘振り応援は、誰をも幸せにする感じですよね~。カープファンの父も、特に応援チームのない母も、嬉しそうに傘を振ってました。
それから、ビールの売り子といえば、今はほとんどが女性ですが、昔は全員、男でした。
スタンドにいると「ビール、いかがですか~」という野太い声があちこちから聞こえてくる。
より正確には「ビール、いかぁすか~」というような感じでした。
ファミコンだったか、スーファミだったか、野球ゲームの効果音に、あの声を再現したっぽい音が入ってました。
それが、いつからか女性がチラホラやるようになって、「あんな重い物を運ぶ仕事に!」と驚いていたら、あっという間、驚くほどの短期間で、ほとんど女性に入れ替わってしまった。それでも少し前の横浜スタジアムにはリーダー的な存在の、男性の売り子がいましたが、今はもういないのかな、たぶん。
でも今後、もっともっと野球の女性ファンがどんどん増えたら、イケメンのビール売り男子なんてものが、流行したりするんでしょうか。ていうか、既に結構な割合で女性がいるので、そういうのを仕掛けるビール会社が出てきても不思議ではない気がします。どっかの球場で既にやってたりするのかな?
