日々のこと | 人生をアートで埋める

日々のこと

久しぶりの更新である。
日本は大変なことになった。言葉もない。震災と津波、その後の原発事故。毎日テレビを観ながら、様々なことを考えた。訳もなく涙ぐんだりした。でも結局、ぼくは日々の生活を生きるしかない。淡々と仕事をし、好きな本や音楽に触れ、妻と休日を過ごす。かけがえのない日常を生きるのだ。

ロビー・ロバートソンの新作「how to become Clairvoyant」と細野晴臣の新作「Hosonova」、この2枚を何度も、繰り返し、聴いた。どちらも素晴らしい出来だった。二人とも60歳を過ぎているベテランだが、きちんと前を向いていることが嬉しい。

途中まで読んで挫折していた島田雅彦の「無限カノン」3部作を読んだ。「彗星の住人」「美しい魂」「エトロフの恋」。面白かった。島田雅彦の小説は長らく読んでいなかったが、たまたまテレビを観ていたら彼が出ていて、相変わらずのその皮肉屋ぶりに思わず笑い、久しぶりに読んでみようかな、と思ったのだ。
島田雅彦を読んだら、文学熱みたいなものが復活してきて、澁澤龍彦や三島由紀夫の本でも読み返してみようかな、と思ったのだが、急に谷崎潤一郎に興味が湧いてきて、10年以上前に読んだ「痴人の愛」を再読した。よく言われるような、単なるマゾヒズム小説ではない、ということだけはわかった。

佐野元春の30周年記念の特別コンサートが3月6日に大阪で開催され、多くのゲストが出演したのだが、ぼくはどうしても都合がつかなくて観に行くことができなかった。その後、5月中旬にCS放送のTBSチャンネルでそのコンサートが放送された。ぼくはそれを観た。グルーヴァーズの藤井一彦、ヒートウェイヴの山口洋、グレイト3の片寄明人といったぼくの大好きな人たちも出て、それはもちろん素晴らしかったが、なんといっても杉真理と伊藤銀次が出演したのには特別な感慨があった。杉真理、伊藤銀次、佐野元春の3人で佐野元春の「BYE BYE C-BOY」という曲を歌ったのだが、十代の頃からずっとこの3人を追いかけてきたぼくにとっては夢のような、スリーショットだった。

5月の後半は一週間、大阪に出張していた。あまり仕事はうまくいかず、楽しくはなかった。泊まっているホテルの近くにBOOK OFFがあり、何度か通い、沢山本を買ってしまった。