印象派にふれる | 人生をアートで埋める

印象派にふれる

小学館から「週刊西洋絵画の巨匠」というヴィジュアル・ブックが刊行されている。迷ったのだが、買い物のついでに現在までに出ている三冊をまとめて買ってしまった。創刊号はゴッホが取り上げられ、以下、モネ、ルノワールと続く。ぼくはギャラリーに勤めているのだが、最近ではコンテンポラリーな絵画に触れることが多い。改めて絵画の王道というべき印象派の作品に触れると逆にとても新鮮だったりする。また、絵画の歴史についても今一度しっかり勉強したいという気分でもあったので、非常に分かり易い解説のついたこの本はなかなかためになった。
それにしてもゴッホはすごい。ひまわりも自画像もいいが、ぼくは何と言っても「星月夜」という作品が好きである。そのダイナミズム。しっかりと絵の具をキャンバスに刻みつけたマチエール。映像をも超える圧倒的な躍動感。何度見ても素晴らしい作品である。やはり絵画というものはこうでなくちゃ、と思う。
大学時代、山川健一の『印象派の冒険』(講談社)という本で初めて印象派絵画というものに触れて、特にゴッホとロートレックが好きになった。小林秀雄の『ゴッホの手紙』(新潮文庫)や『近代絵画』(同)も読んだ。いわばぼくは文学から絵画に入ったのだった。
風景画はあまり好きではないが、さすがにゴッホやモネには魅入ってしまう。現在にいたる油絵の歴史は彼らが間違いなく作った。あとはその遺産だけで生きえていると言ってしまいたい。最近のつまらないコンテンポラリー作家などより、ずっとゴッホの方がラディカルだし、攻撃的だとぼくは思う。
飽きっぽいぼくだが、この「週刊西洋絵画の巨匠」、何号まで買うだろうか?

NO TIME DIARY -男は35歳までに何をするのか-週刊西洋絵画の巨匠