韓国のアートフェア「SIPA 2008」に参加する(2)
10月20日(月)
仕事は低調。多少の商談はあるが、とても売れる雰囲気ではない。去年のSIPAで隣のブースで個展をやっていたインド人のアーティストと再会。少し話す。こういう場合、ぼくは完全に引っ込み思案で尻込みするのだが、妻は積極的に人と交流しようとするので、助かる。彼の作品は今年は特集展示され、トークショーまで行われていた。着実に階段を上っている、ということなのだろう。夜は妻の母が会場に来て、三人で食事。白菜の漬け物に肉を巻いて食べるポンサムという料理。おいしかった。またもや腹が千切れそうになるくらい食べる。誕生日祝いということでケーキももらった。妻の姉のウォンソンさんも来て四人でホテル近くのバーに移動。ケーキにロウソクを立ててバースデイソングを歌ってもらった。照れくさいがうれしかった。義母とウォンソンさんに、食べ過ぎて苦しそうなのを心配されながら、妻とホテルに帰る。いい誕生日の夜だった。
10月21日(火)
先日売約してもらった夫婦がやってきてお金をもらい、作品を渡す。無事に取引が終了してよかった。その後も3件ほど商談があった。韓国では値引きが当たり前のようで、かなりきついディスカウントを要求してくる。交渉はなかなか大変だが、とにかく売り上げを作りたいのでギリギリのところまで安くする決意をして、明日にのぞむことにした。夕方、妻の大学時代の友達の女の子が来て、閉場後に三人で先日も行った焼き肉屋で食事。彼女も現在東京で暮らす日本人の男性と遠距離恋愛中とのことで、いろいろ日本人男性の特徴などについて質問された。ぼくと妻も一年半以上、国をまたいで遠距離恋愛を続けた。今となっては懐かしい。

10月22日(水)
SIPA最終日。しかし、結局何事もなく終わる。昨日のお客さんは戻ってこなかった。落胆する。夕方、妹のジウォンちゃんが来たので、妻と二人でブースを離れ、会場を見てまわる。去年のSIPAで向かいのブースに出展していて親しくなったスペインのフェルナンド・アルコレア・ギャラリーのフェルナンド氏と再会。彼はハリソン・フォード似のダンディなおじさんで、とにかくかっこいい。出している作品もとても面白かった。それなりに売れてもいるようで羨ましい。ひどく感銘を受けた。かっこいいなあ、と無邪気な子供のようにフェルナンド氏を眺めていた。ホテルで何度か挨拶していたドイツのギャラリーの老夫婦とも少し話す。彼らはシャガールの版画をたくさん出していた。幸せそうな老夫婦で、これも非常に胸に残った。韓国のギャラリーの中でもかなり有力なギャラリーであるクムサン・ギャラリーのブースでとても気に入った作品があった。韓国人のアーティストの版画だった。値段もそんなに高くはなかったので少し迷ったが、買わずにおいた。写真専門のギャラリー、GALLERY NOWでも面白い作品が多かったが、こちらは高額だった。18時に閉場。ジウォンちゃんにも手伝ってもらいながら撤去作業を行う。20時に会場をあとにして、三人で先日言った魚市場に繰り出し、蟹を食べまくる。もう当分蟹は食べたくない、というくらい食べた。妻とジウォンちゃんの話もろくに聞かずに蟹を食べることに熱中しているぼくを見て二人は呆れていたようだ。
10月23日(木)
午前中は、銀行に行っていろいろ支払いをしたり、小切手を現金に代えたりする。12時にギャラリー、INTER ALIAに行く。先日社長と一緒に食事をしたK女史と再会。驚くほど広いギャラリースペースで展開している展覧会を案内してもらった。相当にリッチな社長がほとんど趣味でやっているとしか思えないギャラリーなのだが、顧客専用のレストランやワインバーなどもあり、唖然とするほど立派で綺麗なギャラリーだった。ほとんど美術館である。K女史に強く誘われ昼食をご馳走になった。プルコギ料理でおいしかった。その後以前うちのギャラリーから絵を買ってもらったGALLERY HODUというギャラリーにも挨拶に行く。あいにく社長は不在だったので、スタッフの女性と少し話して退散する。タクシーに乗り、OPERA GALLERYなど沢山のギャラリーが軒を連ねるギャラリーコンプレックスビルを見学。どのギャラリーもおしゃれでかっこいい。相当お金をかけているのだろう。ここでもひどく感銘を受ける。事務所や本棚すらもとにかくかっこいい。展示している雰囲気もいい。カルチャーショックを受ける。ギャラリーっていいな、と心から思った。かっこいい。ここにお店を出しているGALLERY NOONにも挨拶。先日も会った女性スタッフと少し話す。韓国の美術シーンではとにかく女性の姿が目につく。ギャラリーオーナーも女性の場合が多い。どこかの会社社長の奥さんが趣味でギャラリーを経営、という構図が連想されるが、やっている内容はなかなかしっかりしている。アートに対する考え方にきちんと芯があると感じた。その後、タクシーで妻の実家のあるインチョンへ。今回の韓国での仕事は終わりだ。ホテルにチェックインしてから、韓国に来ると必ず行く、ブッピョンという町にあるフライドチキンの店で夕食。ここのフライドチキンは絶品なのだ。量も多い。妻の服と靴を買ってから、一緒に本屋に行ったりする。そして二人でビリヤードを一時間やってから、OUTBACKという店でフライドポテトやアイスクリームを食べた。500円ぐらいで生ビールが100分間飲み放題という信じられないようなキャンペーン期間中だったので、生ビールを4杯ぐらい飲む。酔っぱらっていい気分だ。それにしても今日は有意義な一日だった。絶対、自分でもギャラリーをやろう、と心から決意する。LEDELLA GALLERYを実現させるのだ。

仕事は低調。多少の商談はあるが、とても売れる雰囲気ではない。去年のSIPAで隣のブースで個展をやっていたインド人のアーティストと再会。少し話す。こういう場合、ぼくは完全に引っ込み思案で尻込みするのだが、妻は積極的に人と交流しようとするので、助かる。彼の作品は今年は特集展示され、トークショーまで行われていた。着実に階段を上っている、ということなのだろう。夜は妻の母が会場に来て、三人で食事。白菜の漬け物に肉を巻いて食べるポンサムという料理。おいしかった。またもや腹が千切れそうになるくらい食べる。誕生日祝いということでケーキももらった。妻の姉のウォンソンさんも来て四人でホテル近くのバーに移動。ケーキにロウソクを立ててバースデイソングを歌ってもらった。照れくさいがうれしかった。義母とウォンソンさんに、食べ過ぎて苦しそうなのを心配されながら、妻とホテルに帰る。いい誕生日の夜だった。
10月21日(火)
先日売約してもらった夫婦がやってきてお金をもらい、作品を渡す。無事に取引が終了してよかった。その後も3件ほど商談があった。韓国では値引きが当たり前のようで、かなりきついディスカウントを要求してくる。交渉はなかなか大変だが、とにかく売り上げを作りたいのでギリギリのところまで安くする決意をして、明日にのぞむことにした。夕方、妻の大学時代の友達の女の子が来て、閉場後に三人で先日も行った焼き肉屋で食事。彼女も現在東京で暮らす日本人の男性と遠距離恋愛中とのことで、いろいろ日本人男性の特徴などについて質問された。ぼくと妻も一年半以上、国をまたいで遠距離恋愛を続けた。今となっては懐かしい。

10月22日(水)
SIPA最終日。しかし、結局何事もなく終わる。昨日のお客さんは戻ってこなかった。落胆する。夕方、妹のジウォンちゃんが来たので、妻と二人でブースを離れ、会場を見てまわる。去年のSIPAで向かいのブースに出展していて親しくなったスペインのフェルナンド・アルコレア・ギャラリーのフェルナンド氏と再会。彼はハリソン・フォード似のダンディなおじさんで、とにかくかっこいい。出している作品もとても面白かった。それなりに売れてもいるようで羨ましい。ひどく感銘を受けた。かっこいいなあ、と無邪気な子供のようにフェルナンド氏を眺めていた。ホテルで何度か挨拶していたドイツのギャラリーの老夫婦とも少し話す。彼らはシャガールの版画をたくさん出していた。幸せそうな老夫婦で、これも非常に胸に残った。韓国のギャラリーの中でもかなり有力なギャラリーであるクムサン・ギャラリーのブースでとても気に入った作品があった。韓国人のアーティストの版画だった。値段もそんなに高くはなかったので少し迷ったが、買わずにおいた。写真専門のギャラリー、GALLERY NOWでも面白い作品が多かったが、こちらは高額だった。18時に閉場。ジウォンちゃんにも手伝ってもらいながら撤去作業を行う。20時に会場をあとにして、三人で先日言った魚市場に繰り出し、蟹を食べまくる。もう当分蟹は食べたくない、というくらい食べた。妻とジウォンちゃんの話もろくに聞かずに蟹を食べることに熱中しているぼくを見て二人は呆れていたようだ。
10月23日(木)
午前中は、銀行に行っていろいろ支払いをしたり、小切手を現金に代えたりする。12時にギャラリー、INTER ALIAに行く。先日社長と一緒に食事をしたK女史と再会。驚くほど広いギャラリースペースで展開している展覧会を案内してもらった。相当にリッチな社長がほとんど趣味でやっているとしか思えないギャラリーなのだが、顧客専用のレストランやワインバーなどもあり、唖然とするほど立派で綺麗なギャラリーだった。ほとんど美術館である。K女史に強く誘われ昼食をご馳走になった。プルコギ料理でおいしかった。その後以前うちのギャラリーから絵を買ってもらったGALLERY HODUというギャラリーにも挨拶に行く。あいにく社長は不在だったので、スタッフの女性と少し話して退散する。タクシーに乗り、OPERA GALLERYなど沢山のギャラリーが軒を連ねるギャラリーコンプレックスビルを見学。どのギャラリーもおしゃれでかっこいい。相当お金をかけているのだろう。ここでもひどく感銘を受ける。事務所や本棚すらもとにかくかっこいい。展示している雰囲気もいい。カルチャーショックを受ける。ギャラリーっていいな、と心から思った。かっこいい。ここにお店を出しているGALLERY NOONにも挨拶。先日も会った女性スタッフと少し話す。韓国の美術シーンではとにかく女性の姿が目につく。ギャラリーオーナーも女性の場合が多い。どこかの会社社長の奥さんが趣味でギャラリーを経営、という構図が連想されるが、やっている内容はなかなかしっかりしている。アートに対する考え方にきちんと芯があると感じた。その後、タクシーで妻の実家のあるインチョンへ。今回の韓国での仕事は終わりだ。ホテルにチェックインしてから、韓国に来ると必ず行く、ブッピョンという町にあるフライドチキンの店で夕食。ここのフライドチキンは絶品なのだ。量も多い。妻の服と靴を買ってから、一緒に本屋に行ったりする。そして二人でビリヤードを一時間やってから、OUTBACKという店でフライドポテトやアイスクリームを食べた。500円ぐらいで生ビールが100分間飲み放題という信じられないようなキャンペーン期間中だったので、生ビールを4杯ぐらい飲む。酔っぱらっていい気分だ。それにしても今日は有意義な一日だった。絶対、自分でもギャラリーをやろう、と心から決意する。LEDELLA GALLERYを実現させるのだ。
