東京のオシャレスポットを検索していると、比較的頻繁に目にするこのお店。
とにかく眺めが素晴らしいし、夜は夜景が綺麗と言う評判。
彼女いないけど綺麗な夜景は大好きなのでいつか行ってみたいお店でしたが、夜景といえば
神奈川県のヤビツ峠で鹿と一緒にみる湘南の夜景が妙に落ち着く
という自分にとってこんな素敵な雰囲気のお店は完全にアウェイ!
でもいつまでも弱気に指をくわえているわけには行かないのです。大きく成長すると決意したのですから!
と言うわけで、人も少ないであろう開店直後を狙い、表参道駅から目指すはAoビル。
ビルの入り口を入るとまず正面に見えるのは「俺のフレンチ・イタリアンAOYAMA」。何だかとっても親しみやすい雰囲気。
アウェイの敵地に向かう緊張で胃痛に見舞われていた自分を、気弱な僕の心が誘惑してきます。
「ここでいいんじゃね?ほら、生演奏もやってるみたいだし、十分オシャレだよ!」
でもそう言うわけには行かないのです。ここで「俺のフレンチ・イタリアンAOYAMA」に入店してしまっては、私のコンフォートゾーンど真ん中じゃないですか。
それじゃ今までの自分と何にも変わらない。
もっと上の自分を目指すために、今日は文字通り上(5F)に行かないと行けないのです!!
Aoビルは地下の紀伊国屋でワクワクしたことしかない自分。初めての上に戸惑いを隠せません。6階でエレベーターを降りると正面にいきなり良い眺め。(どっちに行けばいいの?)
キョロキョロしている姿をどうやら左側の受付の女性に見られていたようです(笑
とてもレストランやバーの入り口には見えず、どこかのレセプションパーティの受付のようなところで、一体どうして良いのかわからずについつい受付の女性を見つめてしまう自分。
女性は女性で、開店直後にやってきた気合だけは入ってそうな自分を頭の先から爪先まで値踏みするように・・・(多分それは私の被害妄想です)
今日は精一杯オシャレしてきたからお願い入れてぇ!!
と言う私の念力が通じたのか、にこやかに微笑んで私をリードしてくれる受付の女性。
ありがとうございます。
通された席の隣には男性2人連れがすでにオーダーを考えている真っ最中。
チラチラ話を聞いていると、どうやら経営する会社の方向性についてお互いの意見を交わしている様子。
あぁ、彼らのような人物がこう言う場所にふさわしいのか、それにひきかえ俺は何てちっぽけな・・・・
悔しさに唇を噛み締めながら、彼らがオーダーする様子を聞いていると、「お飲み物は?」と言うスタッフの問いかけに「あー、お冷ください。」と弱気な一言。
ふっふっふ、お前がお冷なら俺はビールだっ!!
と言う、まったくもって意味のない対抗意識を燃やしたあと。スタイニーボトルのスーパードライに1000円を払ってしまった自分を振り返り。
超えたな。俺今、完全にコンフォートゾーンを・・・
と、ちょっとした達成感に浸ってしまうのでした。
オーダーしたのは3300円のランチセットに更に1300円を追加したステーキフリット。
今までの自分的には3300円ですでにブッチギリでランチの予算はオーバーしているのですが、そこに更に1300円の追い討ちをかけると言うドエムっぷり。
正直迷いました。
「そこまでしなくても、無難に追加料金なしでパスタ食っとけばいいんじゃない?」
そしてもう1人の自分はこう言います。
「グリルのお店だよ!?パスタ食ってどうすんのさ!」
頭の中で2人の自分がそんな攻防を繰り広げるさなか、孫子の兵法を思い出したのです。
「戦力は分散させてはいけない。」
そうだ!戦力(資金)を惜しまずに全力で事に当たるのだ。
ここで1300円を惜しんで無難にパスタを食べてしまっては、わざわざ4300円を出してグリルのお店に来た事自体が無駄になってしまうではないか!
食べよう!! 肉を食べよう!!
めっちゃ美味しかったです(涙