Q,
(質問)
あなたは一体誰だった?
何処かでお見かけしたような
ゆるく笑んで答える言葉は発する前に
乾いた唾で飲み込んでどろりと溶けた
私の不甲斐ない口はぱくぱくと魚のように動くだけなので
その上等な常套文句に丁寧に頭を下げる
A,
(解答)
いいえ。
はじめまして 「 」
「君、途方もないほど馬鹿だわ!」
(どこかでだれかがさけんだ)
(ひどくいたいたしいこえだ)
EX,
(例題)
思考する魚はずぶずぶと沈没する
鰓呼吸は人類最高の進化である。
「君、ねえなぜ笑っているの?」
(どこかでだれかがといかけた)
(そしてわたしはにこりとわらう)
透明な箱があるとしましょう。
囲まれている彼女は囚われているのが己ではなく
目の前で美しく佇む人だと思い込んでいるのです
故に言葉が届かないと思っているのです。
Q,E,D.
(証明終了)
ぱくぱくと虚しく動く唇。魚。思考する魚。妄嫉的な魚。
灰色の瞳。魚は映らない。痛い。逃避。転落。
見た夢は極彩色。青。赤。灰。金。
風が吹く。風になる夢を見る。汗だくで起きる。
重い。怠惰。飛べない。魚は飛べない。
風だった。そうだ自分は確かに風だったのだ。
手を広げる。重い。涙が出た。息苦しい。鰓呼吸。
魚。眠れない。魚は眠れない。
深く思考するしか方法はないのだ。
「君、途方もないほど馬鹿だわ!」
(どこかでだれかが、さけんだ。)