![]()
これは日本語を読む、と名して、
優れた日本の戯曲にある言葉の豊かさを、
若手演出家が朗読劇として探求する企画ですね。
プログラムとして上演されてるのが、
『熱帯魚』 作:三島由紀夫
『ポンコツ車と五人の紳士』 作:別役実
『老花夜想』 作:大田省吾
の三つ。
私は昨日『老花夜想』を観てきました。
演出は劇団「柿喰う客」の作演出でもある 中屋敷法仁さん。
この人ね~、若いのにかなりの注目株の人ですよね~。
失礼ながらお芝居も観たこと無かったのですが、
大田省吾さんの戯曲に挑戦するのか~、へ~と思い
覗いて参りました。
出演:内田淳子、粕谷吉洋、久世星佳、谷川昭一郎、
中村美樹、ベンガル、宮田早苗、吉見一豊
物語は売春宿が舞台です。
そこにいる老いた娼婦の花ちゃんが主人公。
歳をとってお客も取れなくなってしまった花ちゃんの
生涯をかけた娼婦という仕事を辞めなくてはいけない日が
近づいてくる。
それは月食の日。
その日に繰り広げられる、花ちゃんと人生を触れ合った人々の
群像劇ですな。
解釈はこれでいいのかな…
うむ。今度、じっくり戯曲を読んでみよう。
まあ、なんとも構成とかがぶっとんでいる感じで
まとまっている感じはまったくしないのですが、
なんとも物悲しい、それでいて人間臭い作品でした。
初演が1971年とからしいので、そんなに古くはないのですが、
不思議な事に時代を特定しなくても、
いつの時代でもマッチしそうな作品です。
登場人物は10人を超えるのです。
一人二役やっている人もいます。
それでも、ちゃんと聞きわけられるように、
ちょっとした工夫の演出をされてるのは、
まあ、若いのに感心してしまいました。
わずか三日の稽古で本番にあたっているという事でしたが、
さすがプロの役者さん達なのかな。
三日とは思えない出来。
でも、もっと稽古してればもっといいものを
感じたような気がしますが。
花ちゃんを読んだ内田淳子さんて、すごいな。
引き込まれました。声も表現も。
ベンガルさんが意外な感じがしたんですよね。
普通に台本を観ながらドラマ・リーディングをしていることが(笑)
舞台であなたを観たのは「東京乾電池」以来の私。
古いな私も。
まあ、こういう良い戯曲をどんどん
ドラマ・リーディングしてほしいと思う私です。
まさに、”日本語を読む” です。
そして”日本語を感じる”です。