ある書籍に【闘争と逃走】という言葉を見つけた


一年と少し前までは

どうすれば成果をあげられるか
どうすればできる限りの正しいことができるか
どうすれば勝ち残れるのか

どうすれば現状のままで
心地良い関係性を築けるか
互いに笑顔でいられるのか
諍いのない穏やかな時間をつくれるのか

その方法ばかり考えていた




そうしているうちに
自分の限界を

とうに超えていることにさえ気付かず

当たり前のように

普通に自分と闘っていた





あの日

突然動けなくなった時



なにものとも向き合えなくなっていた
その場から逃げ出したくてしかたなかった

そんな自分が『負けている』気がして
悔しくて情けなくて哀しかった


でも

逃げ出したいと思ったことは

『脳』の本能だと

そう書かれていた



長い人類の歴史の中で

『脳』は

生きるために【闘争】することを選択する


でも生命の危険を感じた瞬間

『脳』は【逃げろ!】と
命じるように出来ていると…



それを読みながら

泣いた




良い方向に向かおうと
努力していた全てのことが

自分にとって

「良いこと」だけではなかったんだと…




自分の気持ちをググッと奥に押し込んで

さもそれが当たり前のように

周囲の人と接していたのは闘争だった




だから今 

今までの人との関わりから

できるだけ遠ざかろうと思うのは

生きるための本能なんだと考えると


ほんの少しだけ楽になった気がした



(書籍の解釈は個人の見解です)