わたしたちは誰もが、…時の旅人
おはようございます♪
きょうは水曜日☆彡
今週ももう半(なか)ばまで来ましたね!
時の経(た)つスピードに抗(あらが)えない自分を感じてます(笑)
週末、ハナキン目指して頑張ります(^_^)/
今朝は、
喜多郎(きたろう)さんのすばらしいシンセサイザー交響曲です♪
和音がとても優しく心に響(ひび)きます…
BGMとしてお聴きくださいね☆
じっくりと聴きたい方は、
ヘッドホンでお聴きくださればと思います。
そして、もし良かったら、
お聴きになりながら下記のショートストーリーを読んでください♪
いなか道の作です。がっかりしました?(笑)
Kitaro - Aura (喜多郎 - 気)
Sami Vox(2014/11/23)
動画のリンク元です♪
「時の旅人」(構想:いなか道)
悲しく、つらい毎日が続いて引きこもっていたある日、
彼女からのメールが…着信音と共にとどいた
「星が見たいの! いっしょに見ようよ」
僕の状態を知っている彼女の優しさが、心にしみる…
僕を外に連れ出したいという気持ちがうれしかった
「うん・・わかった…」
夜…、初冬の、海辺の小さな町…
すこし寒いけれど二人で砂浜に来てみた
遠くに、漁火(いさりび)が瞬(またた)いている
その淡い光が、あたたかさとともに瞳に届く…
閉じこもっていた僕には、とても新鮮な潮(しお)の香りがした
二人、砂浜に腰をおろして 波の音だけが寄せる浜辺で
天空を仰いだ…
そこには満点の星々の中にひときわ輝く「銀河」の流れがあった
彼女と僕の吐く息が、白い…
その白い息の中で、星々が、銀河が、輝いてる
「きれいね…」
彼女…、君がそっとささやいた…
君が僕の肩によりかかった時、君の髪の甘い香りが
天空の星々の中に溶(と)けていった…
「きれいだね…」
僕がそっと返した…
突然、胸の奥から衝動(しょうどう)が押し寄せてきた
あふれる涙をぬぐうこともできずに
僕は、ただ声を押し殺して泣き続けた…
つらく悲しい日々が、現れては消えて行った…
君はぼくによりかかったまま、
そっとあたたかい手を、僕の手にかさねて
ただただ泣かせてくれた…
「ありがとう…」
どのくらいの時間、泣いただろう…
涙はいつしか、すべての悲しみを押し流してくれていた
「ねぇ、僕たちはどこから来たのだろう
そして、…どこに行くのだろう」
星々のきらめきの中で、美しい横顔をながめながら、
そっと、聞いてみた…
「そうね…わたしって、何だろう…
そして、わたしはどこにゆくの?…
そのこたえを探しているわたしは、『時の旅人』だね…」
時の旅人…
君が旅してる、君の時の中に僕もいたいと思う…
僕も、探したいんだ…
二人で、時の旅人になろう。
つらい時も、悲しい時も、うれしい時にも、
いつも君がそばにいてほしいんだ…
そうしたら、僕は歩けそうな気がするんだ…
「わたしも…、わたしもあなたに寄り添っていたい
共に旅路を行きたい…」
僕たちは、つないだ手のぬくもりから互いの体温を感じながら
もう一度星々を、そして、銀河の流れを仰(あお)いだ
君と僕…、
答えがみつかるかどうか、わからないけれど
旅を続けよう
二人なら、…もう何もこわくない。。。
いつの間にか、
漁火(いさりび)が消えて、星の光だけが降りそそいでいた…
つたない文章を読んでくださってありがとうございました。
このストーリーは、
いなか道の実体験なのか? と思われたかもしれませんが、
実は、半分実体験です☆
20年ほど前、
神戸港から徳島に向かうフェリーの甲板(かんぱん)で見上げた
銀河の美しさに息をのんだことがありました…
その時に、自分を取り巻く世界は閉ざされて、
広大な宇宙の中に、自分という小さな存在だけと言う経験をしました。
その時に
「自分って何だろう、なぜ自分は自分なんだろう」
と思ったのです。一種の神秘体験ですね☆
このストーリーは、その時の体験がベースになっています。
読んでくださって、本当にありがとうございました。
わたしたち人間は、いったいどこから来て、
どこに向かって行く存在なんでしょう…
ほな(笑)…