おはようございます(^_^)/



わたしの父はユニークです。


なんにでも興味(きょうみ)をもちます。



以前に電話で、


   「おい、○○、SMAPってどういう意味か知ってるか?」

   わざと、「いや、知らん。知ってたら教えて」って言うと

   得意になって、教えてくれました(笑)




とってもオシャレです。

社交ダンスもプロ級です。


合唱サークルで、サークルの生徒会長です。

…ポジションはテノールです。


合唱曲で、好きな曲は「浜辺の歌」です♪

この「浜辺の歌」が

チェロの巨匠(きょしょう)・カザルスが大好きだった

日本の曲ということも父から教えてもらいました。



英会話ができます。

町内会長です。



某(ぼう)会社を立ち上げたメンバーの一人で、株主です。

当然、管理職を勧(すす)められましたが、断(ことわ)って

現場の仕事を選びました…

人望が篤(あつ)く慕(した)われています。




…戦争体験者です。

人間が見てはいけない悲惨なものを見てきたと、

いつも語っています。


戦争の悲惨さの「語り部(かたりべ)」であり

「証人(しょうにん)」です。

※語り部=昔から語り伝えられる昔話、民話、神話、歴史
       戦争の悲惨さなどを現代に語り継いでいる人。

※証人=ある事実・事柄について、それを証明する人の事を
      指(さ)す。




こんな話をしてくれました…

極寒の中国大陸で転戦していたころ、交代で真夜中の「歩哨(ほしょう)」に

立った時に、真っ暗闇(まっくらやみ)の中国大陸の荒野(こうや)に

無数の「人魂(ひとだま)」が飛ぶのを目撃しました。

戦死しても、遺体はほったらかしです。。荒野の中で朽(く)ち果てていく

彼らの魂が、愛する祖国・日本を求めて飛び交っている姿を、涙なしに

見れなかったと…


「戦争は絶対にあかん!! したらあかん!!」といつも言ってました。。

※歩哨=軍隊で、警戒・監視(かんし)の任(にん)に当たること。
      また、その兵。






戦後、GHQ(アメリカ占領軍)の近畿ブロック(滋賀県・大津市)で

真面目さと、運転技術をかわれて米軍基地司令官付き運転手になりました。

司令官や、基地の米兵に愛されました。



     「ヘイ! ジュンイチ! ジュンイチ?? ドコ??」

     父は、淳一という名です♪


非常に小柄だったので 2メートル近いアメリカ兵にとっては

どこにいるかわからなかったのでしょう(笑)



司令官の車は、当時世界最高の性能を持つフルオートマチックの

リムジンでしたが、

背の低い父は、座席の背もたれに何枚もの座布団を重ねて

やっとアクセルに足が届くという…(ー_ー)!!


司令官や、米兵はその姿を見ておなかを抱(かか)えて笑いました(≧▽≦)

「Cute!!(かわいい!)」って♪




…クラシックをこよなく愛しています。

「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」や

「ドヴォルザークの新世界」から「家路」などを、よく口ずさみます…


伯父(おじ)、(父の兄)は、宝塚歌劇団の首席バイオリニストでした。

この伯父の影響で、若いころからクラシックに親しんだようです♪



…植木が好きで、毎年みごとな菊を作ります。




       …わたしは…そんな父の一人息子(養子)です。






いつも近くの喫茶店でカフェに誘(さそ)ってくれます。

大の巨人ファン、というより川上、長嶋ファンです(笑)

そして…クルマの話で盛り上がります。




いえ、盛り上がって、  いました…





2005年9月13日・・・旅立ちました。






病院からの連絡を聞いたのは 父を見舞って…

家に帰った直後でした。

わたしが病室を後にした、その直後だったとのことでした。。

父を、わたしが見舞うのを待っていたかのように…






いつも、見舞いに行った時 意識を失っていても
  
「浜辺の歌」を耳元で歌うと 唇(くちびる)が動き

無意識でも、歌っていた父…
  

         




  
家族・親族だけで見送りました。




  
葬式も終わり・・初めて父に語りかけました。

父との思い出が 走馬灯(そうまとう)のように現(あらわ)れては

消えていきました。



「父さん、僕を引き取り我が子同様に育ててくれてありがとう…」

最初で、最後 泣きました。




いまも、父を超(こ)えることはできません。


「お父さんありがとう いつかまた、かならず逢(あ)おうね

 こんな息子だけれど、見守っていてください。お母さんと共に…」



父が好きだった曲をアップしました。

  「浜辺の歌」♪




きょうは父の日だってこと、何日か前に気づきました☆。


   わたしにはもう父はいません。。

   同じように、お父さんのいらっしゃらないご家庭もたくさん

   あると思います。


なので、いま、お父さんがいらっしゃる方たちは、

「ありがとう…」を送り心から感謝しましょう♪




  

  

【癒し】唱歌「浜辺の歌 hamabenouta」
歌・青木由有子 Yuko Aoki リラ自然音楽


matunokimominokiさんが公開(2013/02/08)

 

作詞:林古渓、作曲:成田為三  歌:青木由有子

あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ 忍(しの)ばるる(注1)
風の音よ(注2) 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も



2.
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星の影(かげ)も




(注1)漢字表記では「偲(しの)ばるる」と
    するか、もしくは「しのばるる」と平仮名表記に
    すべきだという意見もあります。

(注2)原譜(げんぷ)では、「風よ音よ」とされていますが
    ここでは、講談社文庫「日本の唱歌(中)」に依(よ)っています。
    



きょうも、いなか道のブログにご訪問くださり
ありがとうございました!(^^)!

それでは、今日は出かけてきます♪




ほな(笑)…



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