おはようございます♪


きょうは、ちょっと難しいお話になるかもです(笑)

すみませんm(_ _ )m

お時間のある方だけでも、読んでくださればうれしいです。




昨日15日は、日本が戦争に敗れた日☆

「敗戦記念日」でした。



この戦争に敗れたことで、民主国家・日本が誕生しました。

「終戦記念日」と、一般には言われていますが

わたしの亡き父は、「敗戦記念日」と言っていました☆


父は、戦争当時「召集」を受け、

満州(現・中国東北部)の関東軍・自動車部隊に配属され

中国戦線を、転々としました。


その間に、「人間が絶対に見てはいけないもの、

聞いてはいけないものを見、聞いてきた…」と

少年だったわたしに、よく話してくれました。。

(養父だった父とわたしは、50歳近く年が離れていました…)


厳寒の真冬、父は真夜中に歩哨(ほしょう)に立つのですが…

その間中、真っ暗闇の中国の荒野に無数の「火の玉」が

飛んでいるのを見たそうです…

☆歩哨=軍隊で、警戒・監視の任に当たること。また、その兵。



それは、儚(はかな)げに、悲しく見えたとのことでした…


戦争末期です。戦死者は葬(ほうむ)られることもなく

大地に、ほったらかしにされて朽(く)ちていったと…


「日本に帰りたいんやな…家族のもとに帰りたいんやな…」

父は、震える手を合わせて戦死者の冥福(めいふく)を祈った、と

言っていました。




もう、戦争は、本当に・・本当にやめましょうよ!

なんで、人間は戦争をするのでしょうね…


「語り部(かたりべ)」という言葉があります。

戦争の悲惨さを、後世に語り伝えていく人のことですが、

それは、まさに、今を生きるわたしたちなんですね…


わたしたちが、戦争の体験者から聞いた話を後世に語り伝えていく…

その責任があると思うのです。。


では、実際の戦争体験者はなんというのでしょうか。。

「証人(しょうにん)」です。


いま、年々、この証人が他界(たかい)されていかれます。

戦後、約70年も経(た)ちますと、本当にいなくなります。



証人が、一人もいなくなったとき、戦争を知らない世代が

また同じ過(あやま)ちを繰り返す、と言われています。



この戦争で、日本は、約300万人の犠牲者を出しました。

分けても、非戦闘員の犠牲者が戦争末期に増えていきました。


アメリカによる、「東京大空襲」「大阪大空襲」などの

都市部への無差別爆撃、「広島」「長崎」への原爆投下…


そして、最前線で戦って命を落としていかれた兵士の皆さん…


どこの国も、戦争の計画を立てる部門を「参謀(さんぼう)」と言いますが

この参謀たちは、超エリートであって、冷暖房の効いた部屋で

美味しいものを食べ、最前線のことをまったく経験しないで、

机上(きじょう)でプランを立てていきます。


彼らエリート参謀が立てた計画は、実際、戦争の悲惨さを経験もしないので

めちゃくちゃなものだったそうです…


「どこどこには、兵士何万人、ここには何千人…」まるで戦争ゲームです。

しかし、戦争末期、最前線の兵士の皆さんは、

食料もなく、泥水をすすり、武器弾薬も補給されず、伝染病に侵されて

死んで逝(い)かれたとのことです…


そんな時に、対するアメリカ軍は、電源車で作った電気で大型の冷蔵庫を

最前線に持ち込み、稼働(かどう)させ、ガンガンに冷えたコーラを飲み、

豊かな武器、食料で戦争をしていました。

国力が違うのです。

そんな国とけんかしたのですから…



そのようなことを、父の話を聞き、本などで読むにつけ、

戦争の愚かさを、痛感するのです。



最後に、「アンネの日記」の著者、アンネ・フランクが

日記に書いている言葉をご紹介して終わりたいと思います。


「わたしは思うのですが、戦争の責任は、偉い人たちや政治家、
資本家だけにあるのではありません。

そうなんです。責任は名もない一般の人たちにもあるのです。
そうでなかったら、世界中の人びとはとうに立ちあがって、
革命(かくめい)を起こしていたでしょうから。

もともと人間には破壊本能が、殺戮(さつりく)の本能があります。
殺したい、暴力をふるいたいという本能があります。
ですから、全人類がひとりの例外もなく心を入れかえるまでは
けっして戦争の絶えることはなく、それまでに築かれ、つちかわれ、
はぐくまれてきたものは、ことごとく打ち倒され、傷つけられ、破壊されて、
すべては一から新規まきなおしを始めなくちゃならないでしょう。」

                        「アンネの日記」完全版より 


アンネは、ナチスの迫害によって、ユダヤ人の強制収容所で

わずか15歳で生涯を終えました。

彼女が、日記の中にメッセージとして残してくれたものは

今も、色あせずにわたしたちに「平和」の尊さを訴えてきます。


「戦争の原因は、わたしたちの心の中にあります…」と。





わたしは、「語り部」としては、取るに足りないものですが、

父から聞いた話や、本で読んだことを、このブログに書きました。

目にしてくださった方たちは、少しでも戦争の悲惨さに

思いを寄せていただければ幸いです。



きょう16日は、

京都のゆく夏を彩(いろど)る「五山の送り火」が行われます。

京の夜空を赤々と彩る送り火に、亡き人のご冥福をお祈りし

戦争を二度と起こしてはいけない、との決意をささげたいと思います。


これが終われば、京都に、秋の気配(けはい)が漂(ただよ)い

始めるのです…





五山の送り火

MichaelDaddyさんが公開(2008/02/19)



今日も、数あるブログの中から、いなか道のブログに来てくださったことを

感謝します。



ほな(笑)…


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