統計から…感じたこと☆



  おはようございます☆




  きょうは…

  ある「統計」に付いて書いてみたいと思います。


  お付き合いいただけますか?




  その内容は…


  ☆ 今から300年ほど前、「マックス」というオランダ人がアメリカへ移住しました。

  7代、8代で子孫が1,240人にもなったといいます。

  マックスという人は無神論者で大酒飲(の)みだったと言うことです。

  きっとこの人も 夢をもって新大陸に渡ってきたのでしょうね…

  しかし待っていた現実はきびしいものだったのではないでしょうか。


  アメリカのある大学がマックスの子孫を追跡調査しました。

  そこでわかったことですが、彼の1,240人の子孫の中から…


  ・乞食・宿なし(ホームレス)が 310人

  ・窃盗(せっとう=どろぼう)の常習犯が 63人

  ・身体的に異常のある人が 400人

  ・自分の力で生きていけないほど貧(まず)しい人が 30人

  ・受刑者が 130人

  ・赤ちゃんのまま亡くなってしまった人が300人

  ・死刑囚が 7人


     …という人生をたどった人々が出ました。

  
  そして…

  このマックス家のために、ニューヨーク市が費(つい)やしたお金は、

  1千億円を超えるものだったというのです。


  



  次に、同じくアメリカ・ニューヨークに移民してきた

  「エドワーズ」という人のその後を同じように調査してみました。

  このエドワードという人は善良で勤勉(きんべん)な人だったということです。


  この人も多くの子孫を与えられたそうですが、同じく大学が調査しますと…

  彼の子孫の中から…


  ・大学総長が 13人

  ・大学教授が 100人

  ・大学の創立者が 13人

  ・医者が 60人

  ・牧師が 100人 

  ・軍人が 75人 

  ・文学者が 50人

  ・裁判官・弁護士が 180人 

  ・アメリカ副大統領が 1人 

  ・市長が1人


    …輩出(はいしゅつ)されました。

   (※ 輩出=すぐれた人物が続々と世に出ること)

   


  そして、エドワード家を通してアメリカ合衆国が受けた恩恵(おんけい)は、

  金銭では表せないほど莫大(ばくだい)なものだったというのです。

  

  みなさん… いかがでしょうか。

  正(まさ)に両極端の結果が出ました。


  もちろん…
  
  これは何の感情移入もなく ただ真実をたんたんと追及して

  統計に表(あらわ)したものだったのですが…

  一人の人間の生き方、「人生観」の違いというものが

  200年、300年で、一つの国にどんな影響をもたらしうるか

  ということを、考えさせられる内容でした。



  いなか道は…

  最初の「マックス」という人のことが気がかりで仕方ありませんでした。

  彼の子孫がそれぞれ不遇な人生を送ったことの原因が「マックス」にあったとしても

  マックス自身が育った環境にも遠因(えんいん)があったのではないでしょうか…

  彼が無神論者で大酒飲みになったことの…

  
  もちろん…自己責任という面はありますね。

  どんなに悪い環境に育った人であっても それをバネにして成功した人もいます。

  でも…こころには人には言えない哀しみや傷を抱えていたことでしょう…

  

  生まれてくる人たちには親を選ぶことができませんが…

  みなさんは「マックス」か「エドワード」か

  どちらの子孫として生まれたいですか?>






茉奈佳奈(まなかな) - いのちの歌
ManaKanaVEVO さんが 2011/01/17 にアップロード