こんにちは。 アバンティーサービスです。
本日ご紹介するのは F31 右リアパワーウィンドウの修理になります。
ひとつ前の型のE9x系の3シリーズでも多く見られる故障ですが
F3x系でも多発してきております。
ただ、故障個所に関しては車両によって変わってきますので、確実な故障診断が必要となってきます。
今回修理していく車両がこちらになります。
症状としましては、左リアのパワーウィンドウがちょっとづつしか動かない。オートも効かないとの事でお預かりさせて頂きました。
早速動かしてみますと、、たしかにちょっとづつしか動かない、、。
ワイヤーが絡まっている様子も無いですし、モーターの動きが悪い様子もありません、、、、。
症状が確認出来ましたので診断機でチェックしてみます。
結構エラーコードが入っております、、。
常時と書いてある項目が現在エラーが出ている物となっております。
診断機上ではホールセンサーのショートと入っておりますので
こちらを点検して参ります。
ホールセンサーはパワーウィンドウの内部に御座いますので取り外していきます。
まず、ドアの内貼りを外します。
インナーハンドルのカバーを外してビスを緩めます。
後はクリップや配線などに気を付けながら手前に引くと、、、
このように外れます。
こちらのクリップ用のパッキン、重要な役割がありますので無くならないようにすべて回収しておきます。
インシュレーターを捲りますとモーターとレギュレーターにアクセスが出来るようになりました。
ガラスとレギュレーターは爪で引っかかっているだけなのでサービスホールから爪を押しながらガラス引き上げ、
レギュレーターを固定しているナットを外してモーターと一緒に引き抜きます。
ここから更にモータを外していきます。
慎重に外さないとワイヤーが解けてしまうので気を付けながら分離します。
モーターに錆が見受けられたのでお客様の承諾を頂き、モーターを分解します。
青錆が酷く、内部から少量ですが浸水も確認ができました、、。
現品修理が出来ないか錆を落としたり、磨きやハンダの付け直しなどもしましたが、
症状変わらず、、、、。
可能であれば現品修理が望ましいのですが、、、。
お客様にこの事を伝えて見積もり、モーターの部品発注をいたしました。
こちらが新旧比較になります。
汚れ以外では特に異常があるとは思えませんよね。
今度は逆の手順で組み付けていくのですが、
白いクリップ部分、
こちらに内貼りを外す際にまとめて回収した黒いパッキンを取り付けます。
こちらを付け忘れますとドアから室内に雨漏れが発生してしまいます。
足元が濡れますとカビの発生や室内ガラスの曇り、コンピューターの湿気による故障などに繋がります。
小さい部品ですが大きな役割を担っております。
話が逸れましたが
全て組み終わりましたら交換作業は完了です。
次に診断機にて初期化、標準化、エラーコードの消去をしていきます。
先程のホールセンサーのショートが常時ではなくなりましたね。
一度消去して、
「初期化、標準化がされていない」とエラーが残っておりますので
学習作業を開始します。
まずは初期化をして、
次に標準化をします。
もう一度エラーコードを消去して
消えたのが確認出来ましたら診断機での作業は完了です。
最後に動作確認とシャワーテストにて雨漏れがしていないか確認して
修理完了です。
このように、アバンティーでは故障原因が確定するまで探究させて頂いております。
今回は部品交換となりましたが、今付いている部品がまだ使えるなら修理して取り付ける提案などもさせて頂いております。
他店で、「部品交換で高い費用がかかる。」「高額なお見積りになってしまった。」などでお困りのお客様、
一度アバンティーで点検してみませんか?
お客様のご要望に合った修理プランを提案させて頂きますので
お気軽にお問い合わせくださいませ。