のんたんのブログ

のんたんのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

副題を導く話を。

■ジャズナチとは、古いジャズのスタイル以外を認めない連中のスラング

本場育ちのドラマーにジャズの伝統について説教する紳士に対して、ドラマーが紳士をジャズナチと皮肉ると、紳士はあっさりとそれを認め、自分の生い立ちを語りだす。彼は昔、厳格なナチ党員の両親がいる家庭で育った。そのため文字通り命がけで敵性音楽のジャズを聴き続けた。その話は一晩中続く。

 

山中千尋はこの話に対してネガティブな感想を持つ。日本でもジャズの何たるかをミュージシャンにお説教する光景を見、体験してきた彼女は、ジャズは単なるきっかけにしか過ぎず、結局はジャズへの強いこだわりは激しい自己愛の投影であると綴る。希少盤を良い状態で保存する、拍手のみでどの音源か判定する。そんな高尚な趣味を持つ自分を理解してほしい、肯定してほしいが為にと。ジャズそのものが本当に愛されるためにはどうすればいいのかしら。という投げかけでエッセイは終わる。

 

自分が理解されない、自分で自分を肯定できないひとは、歪んだ自己愛を激しいこだわりとして投影する。マイナーな音楽を好む人間にはその側面が少なからずあるものではないだろうか。その投影の場が音楽というならば、音楽は互いを理解し、肯定しあえる場になる可能性を孕んでいるのではないのだろうか。現代における音楽の役割の可能性をしている。