2両編成のローカル線、北条鉄道に乗って加西アルプスへ。
レトロな駅舎を出ると、低山だけど岩稜が続く見事な山並みが見える。登山口からすぐに
露岩のトレイルになり、「そんなとこ大好きな」お2人はとっても楽しそう♩
最初の岩山、善防山(ぜんぼうざん)は室町時代には山城であったそうで、さぞ難攻不落
の…、と思いきや、さにあらず…。岩の地形を利用して、敵が攻め入らないよう油を塗った
竹の皮を敷き詰めたところ、火を放たれ落城したのだという…。
頂上を山麓から見ると、ハゲ頭に毛が3本みたいな変な景色。山頂に着いたら、高い木も
少しある割に360度の好展望で、なにか違和感がある。帰って調べて納得、3年前に
景色をよくするため木々を切り倒したのだとか…。そんなことしなくてもよいのに…、と思う
ものの、リフレッシュの場として地元に愛されている里山、というのも間違いではないか…。
途中から岩相が変わり、ざらざらと砂交じりのちょっと緊張の場もあったが、概ね快適で
楽しいコースだった。山麓の古法華寺は日本最古と言われる石仏(重文)が納められ、
斜面には近くのアトリエで彫られた石仏が無数に並んでいる。そういえば、縦走路から
無残にえぐり取られた採石場が見えていた。火山灰や岩石が堆積した凝灰岩は柔らかめ
なので彫り物に良いのだろうか…、周辺では石の文化が発展したのだそう。
人に歴史あり
自然にもまた歴史あり
タイミングよく来たワンマンカーの電車でことことと、JR乗り換えの粟生へ。
ローカル線の旅もいいもんだ!
高度感あります
北条鉄道、法華口駅を出ると、これから歩く山がどん!と見えます。
中央のピークがこれから登る笠松山。山頂から左にある、いったん下って登り返した
つり橋があり、真正面は岩壁。
つり橋の下には林道が走っており、古法華寺がある。帰りはその道を歩く。