ネパールの山旅 4 パンチャセバンジャン2 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

トレッカーもいないし、民家も全くないかつての街道を歩くのは、静かで山にどっぷり

入ってる感じがして楽しいのですが、困ることもあります・・・。


例えば、ランチ・・・。

民家がないのでビールがないです。食材もすべて運んでもらわねばなりません。また、

水道や井戸がないから、炊事に川などの水場が必要ですが、今回のコースはそれも

適当な場所がなく、コックさんが先回りしてホットランチを作り、私たちが休憩している

ランチ場所(水場なし)まで運んできてくれたんです。大変な手間と労力です。


かつてはそういう山旅が当たり前だったのかもしれませんが、今は時代が変わり、もっと

手軽に楽しんでもらえるようになっています。便利になったのに敢えて不便なコースを

歩くというのは、私からすれば特別感があって仕事のやりがいも感じます。皆さんが

どう思われたか、そこが気になるところです・・・。


早めにキャンプサイトに着き、夕食の時間までにぜんざいのおやつを出してくれました。

トレッキング中に先頭を歩いてくれたパサン君のお兄さんで、任せて安心のベテラン

コックさんです。


ロッジに泊まると、皆さん、お部屋でくつろがれる方が多いのですが、テントの場合は、

狭いし寒いし臭いし(笑)!、ダイニングテントに集まってこられる方が多いです。長い

テーブルを囲んで、山や趣味のお話やふるさと自慢をして過ごすのは、皆さんが仲良く

なられ、翌日歩くのも楽しくなります。不便でも私はやっぱりキャンプが好きです。


私たちのテントから、ダイニングテントを見下ろします。かつてこんな風に使っていた土地

であるのがよくわかります。お天気があいにくで山が今一つなのですが、反対側を向く

と山が見えています。

山の方向です。見えてるのはトイレットテントだけ(^_^;)

ダイニングテントやトイレに行くのに、坂を上ったり下りたり・・・。ちょっと不便です(>_<)

女性のポーターさんの肩を揉んであげて下さっています。


初めてネパールトレッキングにいらした方、特に、山をやってる方にとっては、荷物も

殆どを持ってもらい、食事の準備もしてもらって、しんどくなったら手まで引いてもら

えるような大名登山スタイルに抵抗を感じる方が多いです。お金で横っ面をはってる

ようで気が重いと仰る方も・・・。


確かに、セッタで歩いていたり、貧相な服装だったり、そこそこ年配、あるいは女性が

大きな荷物をもって山道を一歩一歩進む姿を見ると私も心が痛みます。それでも

その仕事をお願いすることでポーターさんたちは貴重な現金収入を得ることができる

ので、そこは気持ちを切り替えてます。


感謝の気持ちは忘れずに、仕事が終わってマッサージ、ステキな光景だと思います♡

不便なテントサイトなのに、しかもたった1泊2日のトレッキングなのに、ケーキを作って

くれたのには感激しました。ちょっとスペル間違ってるけどね・・・(#^.^#)


食後、少しだけ歌の交換。

今日会ったばかりなのに明日はもうお別れかと思うと寂しい限り・・・。

明朝、シェルパたちがモーニングコールがわりにお茶とビスケットをもってテントを廻って

くれました。ネパールのトレッキングはイギリスの影響を大きく受けています。


モーニングティーって、まだまだ月は煌々と輝いています・・・。

今日も早朝スタートです。