漢方講座@大宇陀 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

家庭で使える台湾台所漢方、という講座を受講しに、大宇陀へ行ってきました。

主宰者が時間になっても集合場所に来てないとか、ご挨拶もなくいきなり歩き出す、

という、なんだかなぁ・・・、はあったものの、講師をはじめ、その場に集まった人たちの

グレードの高さ、その方々とのご縁の始まりに、感謝の一日でした。


まずは日本最古クラスの薬草園見学へ。


森野旧薬園さんの見学は何度目かでした、冬なのでお花はあまり咲いていないけれど、

薬草を守っておられる方のご案内での見学は初めて。専門の知識というよりもむしろ、

日々の仕事が全てを物語っているという感じで、楽しい良い時間でした。

徳川吉宗から賜った薬木の1つ、樹齢300年近いサンシュユ。

薬草園は小山になっていて、ちょっと上がると景色が広がる場所があるります。これは

音羽三山かな・・・。

鬼瓦に「草」の字が!

森野さん同様、こちらも吉野葛の老舗、黒川本家さん。

石景庵へ移動して、これから台所漢方実習。

台湾中国中医薬大学卒業後、マレーシアで中薬炮製の講師を務める楊欣怡先生の

お話しを通訳の方が訳しながら授業が進められました。


まずは、中医学の基本の説明があり、続いて、私にはお馴染みのトンカットアリなど

マレーシアでの薬草の利用などの話を伺います。その後、今日の実習で作る台所

漢方の説明と手順のお話し。で、いよいよ実習。


こちらは、蓮子蛋花湯という、精神的に落ち着きたいときなどに食べる薬膳。蓮の実と

心、龍眼、卵を使ったもの。


こちらは、ワレモコウと三七人参を使った塗り薬。やけどや傷など、皮膚や粘膜の

治療薬。蜜ろうとゴマ油で固めます。本当は、紫雲膏を作りたかったのだけれど、

薬事法に引っかかるとのことで、こちらに切り替えた、とのことでした・・・。あれ?

そうなの?紫雲膏の講座、行ったけど、あれはアカンのかな?!

紫雲膏の主薬、ムラサキも森野旧薬園には植わっていました。

楊さんとその場でFBで繋がって、ときどきチャットをしたりします。一時期、マレーシア

へは本当によく行ってたのですが、最近はその機会もなく、再会はかなわないかもだ

けれど…。FBで繋がっているというのは、その点、何かの機会を見つけることができる

かもしれなく、ちょっとした楽しみでもあります。



せっかくなので、地場品を買ってきました。


当帰を使った商品開発は、地域をあげて盛り上げようとしているようですが、薬草風呂

の香りみたいな、非常にクセが強いものなので、知らずにお土産に買ってしまった人は

悲劇ですね…。ちなみに、当帰は女性の血の道関係に効く薬草です・・・。