家庭で使える台湾台所漢方、という講座を受講しに、大宇陀へ行ってきました。
主宰者が時間になっても集合場所に来てないとか、ご挨拶もなくいきなり歩き出す、
という、なんだかなぁ・・・、はあったものの、講師をはじめ、その場に集まった人たちの
グレードの高さ、その方々とのご縁の始まりに、感謝の一日でした。
まずは日本最古クラスの薬草園見学へ。
森野旧薬園さんの見学は何度目かでした、冬なのでお花はあまり咲いていないけれど、
薬草を守っておられる方のご案内での見学は初めて。専門の知識というよりもむしろ、
日々の仕事が全てを物語っているという感じで、楽しい良い時間でした。
薬草園は小山になっていて、ちょっと上がると景色が広がる場所があるります。これは
台湾中国中医薬大学卒業後、マレーシアで中薬炮製の講師を務める楊欣怡先生の
お話しを通訳の方が訳しながら授業が進められました。
まずは、中医学の基本の説明があり、続いて、私にはお馴染みのトンカットアリなど
マレーシアでの薬草の利用などの話を伺います。その後、今日の実習で作る台所
漢方の説明と手順のお話し。で、いよいよ実習。
こちらは、蓮子蛋花湯という、精神的に落ち着きたいときなどに食べる薬膳。蓮の実と
心、龍眼、卵を使ったもの。
こちらは、ワレモコウと三七人参を使った塗り薬。やけどや傷など、皮膚や粘膜の
治療薬。蜜ろうとゴマ油で固めます。本当は、紫雲膏を作りたかったのだけれど、
薬事法に引っかかるとのことで、こちらに切り替えた、とのことでした・・・。あれ?
紫雲膏の主薬、ムラサキも森野旧薬園には植わっていました。
楊さんとその場でFBで繋がって、ときどきチャットをしたりします。一時期、マレーシア
へは本当によく行ってたのですが、最近はその機会もなく、再会はかなわないかもだ
けれど…。FBで繋がっているというのは、その点、何かの機会を見つけることができる
かもしれなく、ちょっとした楽しみでもあります。
当帰を使った商品開発は、地域をあげて盛り上げようとしているようですが、薬草風呂
の香りみたいな、非常にクセが強いものなので、知らずにお土産に買ってしまった人は
悲劇ですね…。ちなみに、当帰は女性の血の道関係に効く薬草です・・・。