糀カフェ | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

父、今月のルーティーンでドック入り。
院内感染予防のために、お見舞いは控えるように、とのこと。

治すための病院が、病気の原因になっては仕方ない・・・。

私たちも早々に退散、先日、妹が見つけてくれたカフェへランチに。

創業330年という、堺の雨風醤油さん。

創業当初は、天秤棒で量り売りに回ってて雨の日も風の日も休まないことから、雨風屋

さん、と呼ばれていたことが社名に繋がっているそう。

お醤油のブランドはキッコー堺。キッコーマンのパクリ?と思いきや、江戸時代に盛んに

なったお醤油屋さんの多くがキッコーを使っていたそうです。一応、創業年数としては、

雨風さんが1689年、キッコーマンさんが1661年です。


戦前は宮内庁御用達として宮中へ納品していたというからすごいんですが、うちでは

濃口はキッコーマン、薄口はヒガシマル・・・。ごめんよー雨風さん・・・💦 昨今の塩麹

ブームが後押しして、お店も賑わっていました。


車を停めようと、場所を探してると、ササっと出てきて頭を下げながら案内してくれた

腰の低い男性が16代目。さすが生粋の堺商人!!


お隣のマンションの1階に、この雨風さんの糀カフェ・ビオポトスがあります。


ランチは月替わりのかもしランチか、玄米卵かけごはんの2種類。今月は石狩鍋風の

玄米きりたんぽ鍋でした。味は美味しいです。好きな味です。が、値段高め・・・😢

LINE登録で飲み物かデザートの無料クーポンが出ます。糀のムースをいただきました。

お隣のショップに行ってお買いもの。高島屋で何度も買ってるけど、直営店にきたら、

やはり買いたくなり、まだ冷凍室に麹も残ってるけど買ってしまいました。


麹と糀の違いについて・・・

麦麹で作る中国のお酒と違って、日本では米麹を使います。麦でなく米であることから

糀という文字が生まれたそうです。糀は日本で作られた和製漢字「国字」で中国には

ありません。


麹は、麦編に掬(すく)うという文字。麦や豆を手で掬って丸めてみそ玉を作って菌を

繁殖させる様子を文字にしたもの。作業している姿が目に浮かぶようです。
蒸したお米に白い花が咲いたようにもわもわと菌が繁殖する様を、糀と書いた日本人の

感性もまた素晴らしいですね。



食後は、みずなす工房曽呂利さんへ。堺と言ったら水ナス。水ナスのお漬物の老舗は

こちら、堺共同漬物さん。水ナスはシーズンが来ないと食べられないので、今日は、

長いも、毛馬きゅうりのしば漬けといぶりがっこを買いました。


ちなみにちなみに・・・。

堺で曽呂利というと「大鏡」という和菓子を販売しているお店が有名です。堺民なら誰も

が一度は食べたことがあるであろう、あのデカいお饅頭笑!


なにゆえ、曽呂利という屋号が堺には多いのか・・・。

それは、その大鏡で有名な和菓子屋、曽呂利さんの初代が、曽呂利新左エ門さんの

屋敷跡に住んでいたからです。そう、あの一休さんに出てくる新左衛門さんです。


さて、生の麹なので、手早く作業しなくては・・・!