10月3日は「とう」と「さん」で登山の日。
山の日が出来て登山の日の影も薄くなりましたが、10年以上続けている「登山の日の
山歩き」なので、今年も行ってきました。
今年の何よりのスペシャルは!!
関西ローカル「ちちんぷいぷい(夕方の人気帯番組)」の取材を受けたこと。西川きよ
っさんの息子さん、西川ただしさんが駅で「写真」の場所を人に聞いて探すコーナーの
ロケ。19日オンエアだそう。場所を私たちが答えたので絶対映ると思います!数年前
にも「ちちんぷいぷい」にはちょい写りしましたが、今回はカメラ&マイクを向けられ、
ばっちり取材されたので、楽しみです♬
さて、山の話。
能勢の妙見さんはファミリーにも人気のハイキングコースですが、調べて大丈夫と
事前確認はしたものの、なんのなんの手強くて、このところの雨で増水し、渡渉コース
が沢登りコースになってました。渡れる場所を探し、ヒヤヒヤすること10数回。山頂まで
2時間の予定が3時間かかりました(笑)!
下山後、古い山の知人の山小屋にお邪魔して1時間ほどお茶会をさせてもらいました。
今月のお茶は金木犀のお花を混ぜた「桂花烏龍茶」と聘珍楼の月餅。いずれもお月見
の頃の季節ものです。
ロケに始まり、渡渉につぐ渡渉、荒れ放題の下山路、山小屋訪問、と盛りだくさんな
ここ妙見さんは山ろくから山頂へ続く町石道を「花折街道」と呼んではります。お釈迦さん
のお誕生日(4月8日・花まつりの日)に妙見詣りをし、道なりの花を折って(=摘んで)
お家に飾って愛でたりして楽しく過ごす昔の行事があったことからだそうです。あちこちに
初谷川は青く澄んだ水が美しく、「能勢ブルー」と呼ぶ人もいるようです。
こんな平和なのは最初だけ。この後、10数回のハードな渡渉笑!
写真撮るのを忘れてました。
沢沿いの道から外れ、車道と山道をさらに進むと、妙見さんの大鳥居に出ます。
妙見さんは不思議なお寺。
日蓮宗の寺院なのに、本殿?には神社のように鐘がかけられていて、十字架を思わせる
ような「矢筈十字」が壁にも瓦にもご朱印帳にも!
山上は不思議空間なのですが、神仏習合の香りが残っていることと、かつての領主、
能勢家の家紋「矢筈十字」がキリスト教を思わせるからでしょう。
鐘があったし、神仏式にお参りしましたが、やっぱりお寺の参り方でよかったようです。
山頂に建てられた「星稜」
いわゆる信徒会館ですが、前述の「矢筈十字」がデザインされています。フィンランド
あたりの教会を思わせる、木とガラスでできたモダンな建物です。
妙見さんは、「北極星」を真理の道の象徴的存在としてお祀りする、「北極星信仰」の地。
宗教を問わず、全てを受け入れる、という大らかさがこの建物に現れています。
神道でいう神さまとの交信場所、あるいは降臨ポイントの「磐座」にも思えますね。
帰りは台風時、いったん閉鎖されていた「大堂越コース」をチョイス。
この辺は炭焼きで有名な地で、クヌギ林や窯跡がある文化コースです。
が、こちらも荒れてました。
「昭和岳人」&「平成歩」。2人の名前をもじった呼び名で山&仕事&文通?を続けて
30年来の知人。山小屋訪問は20数年ぶり。ラグビーやボクシングのコーナーリング
のカバーや山の道具などを作る工房のオーナー。
香茸の一口おにぎりとアケビのおかずをお裾分け。
中国茶のお茶セット持参。金木犀のドライフラワーを混ぜ込んだ「桂花烏龍」と月餅で
お茶会をしました。中華圏に行っても月餅は基本、そのシーズンにしか売ってないので、
本場のものはなかなか入手しづらく、今回は聘珍楼さんから取り寄せました。
月餅と言えば、餡、ゴマ、くるみなどのナッツ類が一般的ですが、これは塩味の卵黄が
入っています。
中秋節(日本のお月見)は、家族親戚が集まって月を愛で楽しく過ごす、三節の1つ。
月は円満や、完璧の象徴とされるため、大きな行事とされているんだと思います。
空の月を楽しみ、月餅の中にも月(卵黄)が入ってる、ダブルハピネス!
おりしも、どこからともなく金木犀の香りが秋風にのって、私たちのインナーを喜ばせて
くれる時期に。今年3月に買った「桂花烏龍」を飲むベストシーズンで、トリプルハピネス!
追伸
あちこちで桂花烏龍を買って飲みましたが、ジャスミンティーしかり、花の香りで匂い付け
するお茶は、茶葉どのものの旨味が少ないものが多く、お茶のランクとしてはあまり高く
ないと認識しています。というか、そういうお茶を飲むために香りづけをするのだろうと・・・。
なので、中国でお茶を買うのであれば、花茶や工芸茶よりは、少量でも高めのお茶を
買う方が、お茶そのものを楽しめますよ。