パワースポットへ。
室生に行ってきました。
当初、龍鎮渓谷を忠実に遡る予定でしたが、先の台風でルートは荒れて行けない
との観光協会のご忠言に従い、東海自然歩道を歩いてきました。
自然歩道は問題ないと容易く言われたものの、所々に落石、またルートの殆どは
暴風雨で落とされた杉の枝で埋め尽くされ、スニーカーでは怪我しそう…。
もちろん私たちは山靴で行ってますが…。
龍鎮渓谷は知る人ぞ知るパワースポット。小滝が並ぶ様子は、龍が川を遡っている
ように見えるし、釜淵は龍の棲み処のごとく穴状にえぐれています。
室生寺背後の室生山の足元には室生龍穴神社があり、雨乞いの神さまがいにしえ
より祀られてきたそう。周囲には「九穴八淵(三龍穴六岩屋・五淵三池)」があり、
秋の稲妻がこの三龍穴より発し、霧が立ち上がると恵みの雨が降り五穀豊穣になる
のだとか。そんなお話が腑に落ちるような雰囲気です。
この辺りは奈良盆地に近く、伊勢への交通の要衝ということもあって文化が発展、
室生寺は平安時代の仏教美術を継承しています。寺院維持のためか杉やヒノキが
多く、一見、森の様相を見せていますが、よく見れば、木々の奥に巨大な岩壁が見え
隠れして、この辺りが室生火山群の中心地であると確認できます。
その岩と水が作り出した特異な渓谷には、確かに龍が今なお住んでいるかのように
見えるし、千何百年も前に竜神信仰が生まれたのも納得です。
スタートしてすぐにある大野寺の摩崖仏。肉眼ではわかりづらいけれど、写真で撮ると
室生寺門前の橋本屋さんで限定ランチ。秋に食べると良いものばかり。
太鼓橋のすぐ手前にある橋本屋さん。「歓迎、森中ご一行様」と書かれていました♡
女人高野で有名だけれど、ご本尊をはじめ主要な仏像は、日本に仏教が伝わってきた
弘法大師が一夜で建てたとされる五重塔は相輪が珍しいのだそう。