辰の付く山、今月は紀州の竜門山です。
この時期は、天然記念物のキイシモツケのシーズンなので、辰年ならずとも見に行くべし
なのです。
粉河駅にて、タクシー争奪戦を見越して、駅の階段ダッシュすべし!
無事、止まっていた1台をゲットして、一本松まで乗せてってもらいます。
歩くこともできますが、里&舗装道路&岐路は歩く、ということで、行きは文明の利器を
使うべし!
一本松から登山開始。
先客ありか、車が二台ほど駐車してありました。
タクシーの運ちゃん曰く、明日は観光バスで登山客が来るとかで、隣町のタクシーも
総ざらえで借り上げて、駅からタクシーに乗り換え、登山されるそうです。
日にち、バッティングしてなくてよかった!!
さてさて、じめじめした田代コースを、ちりなし池経由で田代峠へ。
磁石岩で磁石を出してみます。
コンパスの台座のN極が正しい方向ですが、岩の上では磁石が南方向を向いています。
山頂に近づくと、キイシモツケが・・・。
行く前にググってみたら、全然、今年の報告があがってこなかったので、まだ早いのかと
立派な看板の山頂です。
休憩にちょうど良い程度の山頂は、花好きの人たちが数名、花談義をなさってます。
思わず、私も混ぜてもらいました。
登ってくる途中、薄いオレンジ色の花が咲いていたのですが、さほどきれいでもないと
スルーしていたら、その花が話題の中心に・・・。
花好きな人は、見た目のきれいな目立つ花や、知名度のある花はむしろ無視したりして、
もっと希少価値のある、目立たない花を好みます。
どうやら、その薄オレンジの花はカキノハグサといって、この辺りでは通好みらしいです。
山頂からは北方面の景色が素晴らしく、眼下には紀ノ川がゆったりと流れています。
川を挟んで向こう側には、和泉山脈が長いスカイラインを描いています。
少し下りたところが、明神岩、クライミングのゲレンデです。
中央コースを下山して、コンクリ道を、草イチゴを摘み摘み、一本松へ戻ります。
卯の花、すいかずら、ジャスミン、みかんの花と、香りのある木がいっぱいあって、
気持ちよく歩けます。
一本松から、帰りは駅まで歩きます、紀ノ川を眺めながら、誘惑いっぱいの果樹園を・・・。
手前の産直市で、和歌山名物の金山寺味噌などお買いもの。
金山寺味噌は、宋で修業し帰国した僧が由良で開山し、湯浅で味噌や醤油を伝えたのが
我が国の起源とされています。
徳川御三家の紀州藩がその味噌や醤油を江戸に献上し、その流れから、同じく御三家の
水戸なども納豆の産地として有名です。
行きの電車と同じ乗客を見つけたりして、ローカル線の楽しみを味わいつつ、橋本を経由
して大阪へ戻りました。