行者山と湯の花温泉 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

こんな季節は温泉が一番!といっても、ただただ温泉に行くだけでは、ちょっと罪悪感を

感じる私ですが、小さな山歩きをした後なら、自分に言い訳が出来て、正々堂々といけます。

きっと今回のメンバーも同じことを考えているかも???


ということで選んだ山は、亀岡の北西部にある行者山です。

昔、行者が修行をした山、ということは山名からも想像がつきますが、ここはえらく由緒のある

山だということは、行ってから知る事になります・・・。


京都アバンティ・クライミング・スクール

一昨々日乗ったばかりの嵯峨野線に再び乗車、JR千代川駅で下ります。

田んぼの土手を歩いて、給水タンクのある登山口まで約30分。

山道は枯れ葉が敷き詰められた広い道で、紅葉のときはさぞ素晴らしいだろうと想像できます。

石の灯篭や石室を過ぎ、行者の山にふさわしい巨岩群をぬうように山頂へ。


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広く、ゆったりとした山頂ですが、生憎、ほとんど展望はありません。

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山頂からは西に続く顕著な尾根を歩きます。

これ、夏に来たら、蜂や蜘蛛に苦労しそう!この時期は、汗もかかず快適です!


尾根を離れ、南に下ると「千手寺」という立派なお寺に出ます。

南側からきた林道がここまで延びています。


ここは通称「独鈷なげ観音(とこなげかんのん)」と呼ばれていて、晴れ女さんは、変わった名前

やねぇ、と行く前に仰っていました。私はたまたま、独鈷の意味を知っていて、昔、空海が

唐で修行をして向こうを離れるときに日本に向かって独鈷(三鈷)を投げた、帰国後、それを

探すと高野山にその独鈷が落ちていて、空海は高野山を開山した、という話を、小学生のときに

本で読んで覚えていたので、そういう関係のあるお寺なんだろう、ってあまり違和感も覚えず、

お寺に着いたのでした。


で、そのとこなげ観音の説明板を読んでみたら、なんと、その空海が投げた独鈷は、この地に

舞い降りていて、それで空海がここにお寺を建てた、と記されています・・・。

あれっ?高野山じゃなかったの?私の勘違い? なんせウン十年も前にジイ様に連れられて

高野山の宿坊で泊まった時に読んだ絵本ですから、そりゃ、記憶は曖昧です・・・。

思わぬところで、記憶の修正ができたという、今回の山行となりました。

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とこなげ観音からは、林道を歩いて下りることも出来ますが、もうちょっと歩かないと、温泉に

入る口実が・・・。

ということで、再び、山道に入り、竹林と杉林の間のトレイルを下ります。


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山麓にある瑞巌寺は、臨済宗・東福寺派のお寺。

東福寺、と聞くと、なんだかとても親近感が沸きます。ほんの2ヶ月前まで目と鼻の先に

住んでいたのだから・・・。


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湯の花温泉までは、国道と平行している土手を歩きます。


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待望の温泉!!

丹波方面の山に行くとき、いつも車で素通りしていたのですが、やっと入浴と相成りました!!

今回、入らせてもらった「けぶり河」さんは、大きな施設で、お泊りも出来るし、自家農園で

作ったお野菜など中心の里山バイキングと温泉プラン、なんてのもあります。

ここの車で亀岡まで送ってもらえるので、帰りはらくらくですし、この時期にちょうどよい

ワンデイハイキングとしてオススメです!