6月23日に見てきました。
ストーリーは未踏の剱岳に三角点を立てにいく物語で、とてもシンプルですが、
監督の、自然に対する畏敬の念が感じられる映画で見ごたえがありました。
剱は、ダンナの職場と言っても過言でないほど通い詰めています。
夏はお盆過ぎまで入山したままです。
だから最後のクレジットには知人のお名前もたくさんあったようです。
私も知人がいました。一人は職場での仕事仲間、もう一人は親友の知人。
日本山岳会の小島烏水と一緒に山頂を目指す役で出演していました。
浅野忠信はカッコよかったですが、やはり香川照之が素晴らしかった・・・。
山を愛し、山に行く人を愛する姿が、よくあらわれていました。
息子から、(家族の思いを考えず)なぜ山に行くんだと質問されたとき、
「わしはただ、山に行きたい人をご案内したいだけじゃ」的な台詞があったと思うのですが、
それを聞いた時、私自身の答えと一緒だな、と驚きました。
22年前、初めて立山に人をご案内した時、山頂で「ありがとう・・・」という参加者のうれし涙を見て、
私自身が感激し、山の案内という仕事を選んだのです。
行きたい、という声を聞くと、何とか山頂へ立たせてさしあげたい、
そんな思いに突き動かされるようにして、現在に至っています。
恐らく、ダンナも同じ思いだと思います。
なぜなら・・・、
いくら岩が好きでも、何十年もコンピラの同じルートを毎日毎日案内するなんて、
好きだけではできないと思うから・・・。
きっと、生徒さんが上手になっていく姿を見るのが好きなんだと思います。
そんなことも考えながらの映画鑑賞でした。
えへへ、15年前の私とダンナ。剱沢です。
このとき、私は(別の)彼氏と一緒に剱に行ってて、剱沢に詰めていた(今の)ダンナを見つけ、
彼氏に撮ってもらった2ショットです。(ダンナも彼女連れだった???)
このときは、ダンナと結婚するなんて夢にも思ってなかったな~。