フェンダー詐欺ジャズベを憧れのマウイブルーに[後編]…やっと完成! 配線材はベルデンだっ! | 愛しのジャンポール

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元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
8月29日(土)くもり雨



みなさま
ごまークマ



ちょい●しあさチャンに貼り紙が追加されていました↓

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因みに、来月(9月)の休まない理由の貼り紙はまだでした。
(ここんとこはずっと「休みの理由」ではなく「休まない理由」の貼り紙になってるので…)






やっとフェンダー詐欺ジャズベのリフィニッシュが完成しました!
ということで今日は「フェンダー詐欺ジャズベを憧れのマウイブルーに」の後編です。完結編です。


【過去記事】
フェンダー詐欺ジャズベを憧れのマウイブルーに[前編]…下地カラーの着色まで
フェンダー詐欺ジャズベを憧れのマウイブルーに[中編]…ラッカーは必ずニトロセルロース!


前回は失敗で遠回りをしつつのトップコートの吹き付けまでを書きました。
今回はその続き、トップコートの乾燥待ちから水研ぎ~バフがけ~組み込み~完成までをお送りします。

写真が多いので極力文章は少なめでサクサク行きたいと思いますが、どうなるか分かりません。
写真には日付を入れて進捗状況が分かるようにしたつもりですが、まぁドーデモイイですよね。
では…



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ネックも同時進行で塗り直しました。



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トップコート吹き付け終了。
クリアーのスプレー缶6本ぐらい使ったでしょうか。

しばらく(1週間ぐらい)乾燥させてから、水研ぎに入ります。



そして1ヶ月が経ち…

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やっと水研ぎ開始ガーン
乾燥期間1週間のつもりが、1ヶ月も放置してしまいました。
しかし1ヶ月経っても塗装はまだ完全には硬化してませんでした。凸凹な所に置くと形が付きます。
半年ぐらい置いておきたいところですが、水研ぎは十分出来るぐらいには硬化しているので進めます。

このあいだまで塗装の仕事に携わっていたので、スキルが身に付いたのでしょうか…
全く垂らさず平らに塗れたので、ペーパーは1000番からスタートしても大丈夫なほどでした。

通常は800番ぐらいから始めて、1000、1200、1500、2000番と番手を上げていきます。
平面を出すとともに1つ前の番手のペーパー傷をしっかり取るつもりで研いでいきます。
要するに800番のペーパー傷は1000番で取っておかないと、1200番では取れないということ。
ペーパーの目詰まりで傷が付いたりもするので、石鹸を使うと目詰まりしにくくなり効果的です。



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1日で水研ぎ終了。
上手く塗れると水研ぎも楽チンですのだ。

まだ表面はペーパーで艶消しの状態です。
ここからコンパウンドで磨いてペーパー傷を取っていき、ピッカピカの鏡面仕上げにしていきます。




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バフがけ終了。
手バフなのでとんでもなく疲れ、しかも治ったと思ってた腱鞘炎が復活。う~。
電動ドリルがあればドリル用バフを使うと早いのですが、剥がしそうなので手バフが確実です。
因みにコンパウンドはタミヤの細目、布は綿100%のTシャツを切ったもので磨きました。

時間が掛かりましたが、ご覧の通り窓の外の空が映り込むほど綺麗に仕上がりました。
まるでミヒャエル・ローターの「カッツェンムジーク」のジャケットみたいです。



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CDMICHAEL ROTHER “KATZENMUSIK”


クラウス・ディンガーとともに最初期クラフトワークに参加してたギタリスト、ミヒャエル・ローター。
クラフトワークをすぐに脱退したのち、NEU!、ハルモニアでの活動を経てソロに転向します。
本作は1979年のサード・アルバムで、プロデュースはおなじみコニー・プランク。
音はジャケットの通り!一瞬にして目前には青空が広がり、麗らかな気分にさせてくれます。

ジャーマンロックの中でも私のベスト3に入るぐらい好きな作品です。
あとの2つは?と聞かれても、すぐには答えられないのですが…


Michael Rother - katzenmusik #5




話を戻します。


組み込みを開始します。が…
ピックアップ・キャビティー内側に塗料が乗ってピックアップが入りません。
元々かなりタイトだったので、結構削り落とさないと入りません。


そこで、トリマ登場!
20数年前に買って以来、全く使っていないという…ガーン

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20数年の時を経てようやく出番がやって来ました。
ウィ~ン!!
メッチャメチャ緊張しました。あぁ怖かった。



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ザグリ整え完了。
やはり機械で削った跡というのは実に美しい!

因みに治具は作ってないので、PUマウントネジ部分の丸いくぼみはフリーハンドでやりました。
メッチャ×10緊張しました。あぁ怖かった。



PUキャビティー、コントロールキャビティー内に導電塗料を塗布します。
使った導電塗料はこちら↓

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その名も“Noise Hell”
今年1月いっぱいで天王寺MiOのロックインが閉店しましたが、その最終日に買いに行きました。
(ついでにピックも購入。)



因みにこの詐欺ジャズベに付けるムーン製のネックは、天王寺MiOのロックインで買いました。
もう15年以上前の話なので、もちろん山野楽器ではなく新星堂時代のロックインです。

当時、店長に手頃で質の高いネックを探してもらってて…
「ムーンでシミ(節?)入りのため格安なのがあるけど、どう?」ということで、お願いしました。
ロゴマークは無し、塗装はナチュラル・フィニッシュで注文。

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この頃ローズウッドで上質なものが品薄状態だったそうで、この指板はローズウッドではありません。
その時に何という木かを聞いたのですが失念。ココボロだったら良いんですけどね。
お分かりの方、教えて下さい!



話を戻します。



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導電塗料の塗布完了。
コントロールプレートと通電させるため、一部ボディー上部にはみ出させて塗ってます。



ピックアップを取り付けますが…
赤プレベのを移植しようか、余っているムーンのジャギーのにしようか色々迷いましたが…

これ↓ (4年前の写真なのだ。)
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ディマジオに決定。
パーツ取りのためジャンクで買ったアリア・プロIIのジャズベに付いてたものです。
バダス・ベースIIのブリッジもこのアリア・プロに付いてました。
因みにそのベースは、ボディーもネックも使い物にならなくて捨てました。



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ピックアップを押し上げるクッションが、経年で弾力性が無くなってるので交換。
東急ハンズで買ってきたセルスポンジを切って両面テープで貼り付けました。

しかし、このディマジオのPUは結構厚みがあるので硬くて少々きついです。


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クッションを短めにして真ん中を省きました。
導電塗料を塗れば真鍮の板は要りませんが、その場合はアースラグでアースを落とすのを忘れずに!



次に配線なんですが、このディマジオの配線がよく分かりません。
1つのPUから4本の線が出ています。赤、緑、白、黒の4本です。
PUの裏を見ると、これはスプリット・コイルのようです。

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プレベのように1,2弦と3,4弦とでコイルが分かれています。

ネットで調べたらどうやら赤がホット、緑がコールド、そして白と黒がタップのようです。
だから白と黒は結線で、赤と緑の2本をヴォリューム・ポットまで引っ張って来れば良さそうです。



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配線材は全てベルデン製にしています。
撚り線の#8503です。MIL-SPEC.(米軍軍用規格)適合品で、ギターの配線材としても定番です。

ブリッジ・アースは単線の#8020をコントロールキャビティー内のラグまで引っ張って来てます。
ポット間のアースもこの単線でいいのですが、ポットの向きなど融通が利くように撚り線を使用。

ポットは日本製なので3つともCTS製に交換したいのですが、あまり散財は出来ないので我慢です。
仕事が見つかって小遣いに余裕が出来てからにします。う~。

そういうことで、これで配線完了。



ピックガードですが、元々付いてた純正のは白3プライですがグリーンガード(ミントガード)なんです。
材質がセルロイド時代の昔のものを模した仕様で、白色がミントグリーンがかった色をしています。
経年で白色が黄ばみ、真ん中の黒色(正確には紺色)と混ざってグリーンっぽく変色するという訳です。

通常なら風格があって格好いいグリーンガードですが…
これがマウイブルー(に似た色)には全く似合わない!

ということで、先日ピックガードを買ったというワケです。
上に乗せてるのがグリーンガード↓

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やっぱり真っ白の方がきれいですのだ。

ノブは先日買ったカラー(青)ノブです。
この淡い青色のノブが、白(といってもかなり黄ばんだ白)のPUカバーとよく合います。



しかしせっかく買い直した(2度も!)というのに、ネック部分に隙間が出来るではないですかっ!
全く削っていなくてこの状態なので、もう隙間を無くすことは出来ません↓

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非常にみっともないです。
普通の人ならこんな隙間なんて大して気にならないかも知れません。
しかし、楽器いじりをする人間にはこういうのは許せないのです。



まぁいい、細かい所で気になる点は多々あるけど、これにて完成!





【ビフォー】
※ネックは既にムーン製に交換済み


↓↓↓


【過渡期】
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そして…


ぱんぱかぱーんクラッカー

↓↓↓



【アフター】
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これぞ憧れのマウイブルー(に似た色)ですラブラブ

元々のフィニッシュのポリエステルのシーラーは残しているのでオールラッカーではありませんが…
そう、68年前半~70年代のフェンダーの「シック・スキン・フィニッシュ」ってやつですね。




早速、人に見せびらかしたいのですが…
友達のいない私には見せる相手がいないので、ウチのカエルさんに見てもらいました。

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わーい、あはははは…カエル
友だちはスズメとカエルさんだけ (・o・)




さて、肝心な音の方ですが…



やっぱりフェンダー・ジャパンな音っ!

7万5000円(税抜)の国産ベースらしい音です。
さすが7ピースの詐欺ジャズベです。



因みにフェンダーUSAでも、端材5~6ピースを裏表に突板を貼って隠す手口は当たり前のようです。
何と、カスタムショップのクラプトン・モデルからも5ピース・ボディーが発見されてるそうですから!
フェンダーとしては「黒く塗るのだから問題ない」という考えだそうですが…

カスタムショップ製で5ピースとは
詐欺以外の何物でもありませんっ!

カスタムショップ製の高モンだからと信用してみんなは大枚はたいて買うんやぞ!

まぁ、以上はネットで知った情報なのでどこまでが真偽かは分かりませんけど。
けど私はもうフェンダーの塗り潰しカラーは怖くて買えません。





最後にウチのフェンダー・ジャズベ達とカエルさんとで記念撮影↓


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左からカエルさん、'83年スタンダード・ジャズベ、'72年ジャズベ、詐欺ジャズベ。

詐欺ジャズベも手塩に掛けたものとなれば、愛着も一入ですのだ。
お金に余裕が出来たら、黒ジャズベ同様にコントロールパネルを拡張してプリアンプを内蔵したいです。

トリマ使うの怖いけど…


まー。






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